独身の家計を見直したい!出費の原因や対策をFPが解説!

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37歳独身男性の方からのご質問です。

最近お金を使いすぎていると感じているので節約しようと考えています。普通に会社員としての収入はあるので生活に困っているわけでは無いのですが、貯蓄は思ったほど出来ていません。よくある節約方法として、光熱費や通信費など固定費の見直しをしたり、多少自炊を増やしたりしましたが、全て一人分なのでそれほど効果が出たようには思えません。
独身で節約して貯蓄を増やす良い方法があれば教えてください。

小宇佐
小宇佐

私、小宇佐がお答えします!

※CBCラジオ「北野誠のズバリ」で2020年2月3日放送されたテーマを記事にしております。
※ラジオ出演時のFPと本記事で解説するFPが異なる場合があります。ご了承ください。
※ラジオ放送時の法律・税制に基づいておりますので、記事閲覧時と異なる場合があります。ご了承ください。

ひとり暮らしと家族がいる家庭では、節約方法も変わる

小宇佐
小宇佐

光熱費や通信費、家賃などの固定費の見直しはやった方が良いことは間違い有りませんが、一人暮らしの場合だと金額はそれほど下がらないかも知れません。

ちなみに固定費の見直しのコツは、見直しを行ったことにより不便になったりストレスが溜まるような状況にしないことです。

例えば、スマホのプランを見直して安くはなってもデータ通信の上限が下がったりして不便になったり、それを解消するために追加で費用が掛かったりしては意味がありません。

また、郊外の安い家賃の場所に引っ越して、通勤時間が大幅に増えたり、車が必要になったりしては本末転倒です。

ひとり暮らしだと食費の見直しも難しいですよね?

外食が多くアルコールまで入ると財布にも健康にも良くないので、ほどほどにした方が良いのは間違いないですが、男性女性関係なく「自炊での節約」は、意外にハードルが高いです。

料理がある程度得意、もしくは好きでないと、材料を無駄にしないようにレパートリー豊富に、という訳にはなかなか行かないですよね?

特に男性の自炊だと、下手すると外食のほうが安いんじゃ?と言うくらい、その都度いろいろなものを買い足したりしますよね。

また、一人で食事をするのが嫌だから誰かと外食する、という方も結構いらっしゃいます。

このお金・健康面・充実度のバランスを考えると、「ほとんど外食」というのもやめた方が良いですが、「ほとんど自炊」というのも難しいと思います。

お金をモノよりサービスに使いがち

小宇佐
小宇佐

生活で必要なお金以外で考えると、よく最近の若い人は、モノを買わなくなった、車も乗らなくなった、と言われます。

若い人に限らず、モノを大量に買い消費する時代ではなくなりました。

モノを所有するよりも、サービスにお金を掛けることで生活が充実するようになりました。

その最たるものが、インターネット環境の維持です。

スマホの通信プランや自宅wifiなどを充実させることで、ドラマも映画も音楽も雑誌もインターネット上で見たり聞いたり出来ます。SNSで友達と繋がっていることでカフェやファミレスに行く回数にも影響していると言われます。

他にもネットサービスが便利になることで、変わってきたこともあります。

タクシーを呼びやすくなったりカーシェアリングを使いやすくなったりすることで車の所有の仕方にも影響してますし、車に限らず、いろいろな分野でサブスクリプションと呼ばれる(月額)定額が普及してきたことで、所有しなくても映画・ドラマ・音楽・雑誌・ファッションなどが利用できるようになってます。

つまり、お金を使っていないというよりは、何に対してお金を使っているかが変わってきています。

モノを買うお金は減っているけど、サービスに払うお金は増えている

小宇佐
小宇佐

昔よりも使うお金が減っているとは必ずしも言えないです。

インターネット環境の維持のための費用やサブスクリプションの費用は、「欲しいから」というよりも「必要だから」支払っているというのが現状です。

政府も通信費について各キャリアに下げるように言っていますが、なかなか劇的に安くなってはいません。

貯蓄を増やす具体策はある?

小宇佐
小宇佐

今使っているお金を整理してみて、その中で優先順位を付けてみることです。

自分自身の中で「一番削りたくない費用は何か?」と問いかけてみると良いと思います。

例えば、外食は多いが、友達や会社の人と繋がるための費用だからそこは削りたくないとか、ネットでドラマを見るのが趣味なのでインターネット環境だけは充実させていきたいとか、旅行が好きなので旅行費用は確保したい、などなどです。

反対に、削りたくない費用を決めたら、多少削ったり妥協できたりする費用も考えてみます。

趣味を充実させたいので自炊を増やすとか、あまり乗らないので維持コストの安い車に乗り換えるとか、場合によっては駅の近くに引っ越して車を手放す、と言ったことができれば削減効果はかなり大きいですよね?

最後に必要なもの、好きなものでも、何か減らせないか考えてみます。

動画の見放題サービスをいくつも契約しているのであれば、1〜2つに絞るとか、外食や飲みに行く回数を週何日までと決めてみるとか、低予算でも美味しい店を見つけてみるなど。

地道な対策が大切!

小宇佐
小宇佐

今の時代は、流されるままにお金を使っていくと際限がありません。

モノを衝動買いするのと違い、サービスなどは毎月払っていくものが多いので、その積み重ねでどんどん支出がかさむことになります。

大切なのは、「揺るぎない自分のお金の軸」を持つことです。

それが無いと、貯めるためのお金はなかなか捻出出来ません。

使うお金の優先順位を一度しっかりと考えてみることをオススメします。

お金の優先順位や使い方について、もっと詳しく知りたい方は小宇佐・針田FP事務所にご相談ください。

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小宇佐 拓宏

小宇佐・針田FP事務所代表ファイナンシャルプランナー。住宅マネープランナー協会代表。2001年早稲田大学人間科学部卒業後、マンションデベロッパー・損保系大手生命保険会社での経験を経て2010年小宇佐FP事務所として独立。2011年小宇佐・針田FP事務所に名称変更専門分野は投資・運用。自らもFXや米国株投資を積極的に行う。

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