キャッシュレス決済はどれにすればよい?FPが現状や注意点を解説します

キャッシュレス決済 マネー情報

キャッシュレス決済についてのご質問です。

今のキャッシュレス決済には、「クレジットカード」「チャージするタイプの電子カード」「〇〇ペイのようなスマホ決済」の大きく分けて3種類あると思います。
このうちクレジットカードには馴染みがありますし、今では殆どの店舗でどのカードを提示しても決済できます。
ただ昔は「A社のカードはOKですがB社は使えません」のようなことがよくありました。
これって電子カードや〇〇ペイにもあるんですか?
複数管理するのは大変そうで嫌なのですが、どれにしたらよいか分かりません。
実情や注意点をアドバイスしてほしいです。

針田
針田

私、針田がお答えします!

※CBCラジオ「北野誠のズバリ」で2020年2月8日放送されたテーマを記事にしております。
※ラジオ出演時のFPと本記事で解説するFPが異なる場合があります。ご了承ください。
※ラジオ放送時の法律・税制に基づいておりますので、記事閲覧時と異なる場合があります。ご了承ください。

スマホ決済はかなり増えている

針田
針田

いわゆるスマホ決済のことですが、とても便利です。

スマホに専用アプリをダウンロードして、そのアプリを使って決済をするため、スマホさえあればOKです。

私はいつもPayPayを使っていますが、財布を持ち歩くことが格段に減りました。

毎日利用するコンビニはもちろん利用できますし、ファーストフードやファミレス、私の行きつけのうどん屋さんでもPayPayを導入しています。

レジにいったらアプリを立ち上げて「支払い」のボタンを押せばQRコードが画面に表示されますので、それを店員さんに見せるだけです。

お店によっては、レジの横にQRコードが置いてあるので、アプリを立ち上げたらそのQRコードを読み込んで、支払金額を入力すれば、決済完了です。

クレジットカードのように端末にカードを差し込んでパスワードを入力したり、サインをすることもなく、わずか数秒で決済が済みます。

これにより現金を使うことが極端に減りますので、財布を持ち歩かなくなりますし、ATMにお金を下ろしにいく手間のことや、その都度発生する手数料のことを考えると、利用しない手はないかなと個人的には思ってます。

スマホ決済はポイント還元も!

針田
針田

大きく分けて3つあります。

経済産業省のキャッシュレス消費者還元事業、スマホ決済サービス自体が独自に行うポイント還元、利用するクレジットカードのポイント付与です。

ちなみに経産省の還元は今年の6月末で終わりますが、大手店舗だと2%、中小規模の店舗だと5%の還元が受けられます。

コンビニで1,000円利用すれば20円、地元の小さなスーパーで1,000円利用すれば50円のポイントが付くということですね。

これに加えて、各決済サービス独自に用意しているキャンペーンでのポイント還元、そしてそこに紐づくクレジットカードのポイント附与、合計3種類のポイントが付くので、現状では相当お得だと思います。

利用できない店舗もある

針田
針田

お店がそのシステムを導入していなければ、利用できません。

たとえばマクドナルドでは、PayPayは利用できません。

マクドナルドで利用できるのは、スマホ決済ならメルカリがやっている「メルペイ」です。

あとLINEがやっているLINEペイについては、静岡県内の75店舗のみ利用可能です。

いっぽう電子マネー系なら、nanaco・WAON・楽天Edy・iD・QuicPayと計5種類、交通系電子マネーなら、マナカ・スイカはじめ全9種類、クレジットカードならVISA・Masterはじめ全7種類と、いずれも豊富です。

スマホ決済はまだ2種類と少ないですが、今後拡大する可能性はあると思います。

よって自分がどのシステムを利用するかは、クレジットカードを選ぶ時と同様に、自分が何によくお金を使うか、どんなお店を日々利用するのかだと思います。

おサイフケータイは?

針田
針田

nanaco・WAON・楽天Edy・Suica・ApplePay・GooglePayなどがそれに分類されます。

スマホの決済アプリに電子マネーやクレジットカードを登録して、あとは専用端末にかざすことで決済できます。

このかざすことで決済するシステムのことを、非接触型IC決済(NFC)といいますが、Felica(フェリカ)というソニーの技術ですね。

Felica対応のスマホを使うことで、おサイフケータイ(かざすだけで決済)となります。

ゆうちょPayっていうのもありますよね?

針田
針田

ゆうちょPayは昨年の5月にはじまったゆうちょ銀行のスマホ決済です。

使い方は他のスマホ決済と同じなのですが、支払先については、他のアプリのようにクレジットカードではなく、ゆうちょ銀行の口座です。

ゆうちょPayで決済をすると、即時に登録のゆうちょ銀行口座から引き落としされます。

いわゆるデビットカード方式で支払いをするというのが特徴ですね。

クレジットカード利用に抵抗がある、もしくは信用情報等の問題でクレジットカードを作成できない人にとってはいいかもしれません。

ただしクレジットカード決済型の他のアプリは、利用金額に応じてクレジットカードのポイントが付与されますが、デビットカード式のゆうちょPayにはそれはありません。

利用できる店舗は少ないので現時点では他に比べて魅力は劣るのですが、キャッシュアウト(引き出し)機能があるのが特徴です。

東急電鉄の券売機から現金が引き出せるという機能で、東海圏内の私たちには縁がない機能ですが、スマホ決済アプリでこの機能を持っているのは、他にはLINEペイのみだと思います。

LINEペイは全国のセブン銀行ATMから引き出せるので、キャッシュアウト機能はこちらの方に軍配が上がりますね。

針田
針田

各社競争ですので、今後どんどん利便性は向上すると期待できます。

スマホ決済の注意点は

針田
針田

これは私の実体験なのですが、スマホの料金プランにもよりますが、多くの場合通信速度制限がありますよね。

私の場合、月に20ギガを超えると速度制限がかかるのですが、ちょうど先月の1月30日に速度制限がかかりました。

1,000円追加で支払えば1ギガ分復活出来るのですが、あと2日我慢すればリセットされるのでそのままにしておいたのですが、その状態でコンビニでPayPayを利用したところ、うまく起動しませんでした。

つまり通信障害には脆弱なわけです。

その時に初めて感じたのですが、非常に便利である一方であくまでもデジタル機器を利用する決済方法ですので、大規模な通信障害(ソフトバンクが去年ありましたね)や、災害時には不安が残ります。

そんな時に慌ててATMに駆け込んでも、ATM自体が利用できないこともあります。

よって最低限の現金というのも保持する必要があると思います。

例えば公共交通機関がストップした時の為に、勤務先から自宅へのタクシー代は財布に入れておくとかでしょうか。

とはいえ、日常の利便性を考えると、利用するのはお奨めできます。

費用も掛かりませんので、まずはお試しで利用してみて、気に入らなければアプリを削除すればよいです。

お金の節約などについて、詳しく知りたい方は小宇佐・針田FP事務所にご相談ください。

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