スマホ証券についてのご質問です。
最近、知人が株式投資を始めたようで、私にも奨めてきました。
スマホで操作するから、比較的簡単に株式取引ができるのだそうです。
株式投資はいつかやってみたいとは思っていましたが、ハードルが高くなかなか手が出せませんでした。
ただ少し興味がありますので、どんなものなのか教えてください。
私、針田がお答えします!
※CBCラジオ「北野誠のズバリ」で2019年5月20日放送されたテーマを記事にしております。
※ラジオ出演時のFPと本記事で解説するFPが異なる場合があります。ご了承ください。
※ラジオ放送時の法律・税制に基づいておりますので、記事閲覧時と異なる場合があります。ご了承ください。
スマホ証券とは?
これは一部のベンチャー企業が始めた新しい株式取引サービスです。
これまでの株式投資に対するイメージを大きく変える取引手法ということで、注目されています。
一般的に株式投資というと、ある程度のまとまったお金とが必要だというハード面と、どこで口座を持ちどんな銘柄を買ったらよいか分からないというソフト面から、ハードルが高いと感じる方が多いと思います。
そこをもっと気軽に始められるようにしたサービスが、スマホ証券です。
特に若年層をターゲット層にしている点が特徴です。
スマホ証券なら小口投資が可能
株取引には「購入する銘柄の株価×株数+証券会社の手数料」が必要ですが、通常、上場企業の株式は100株単位での取引となります。
例えばオリエンタルランドの株価は一株当たり13,000円程ですので、その100株分というと130万円が必要になります。
任天堂は37,000円程ですので370万円が、ユニクロのファーストリテイリングは64,000円程ですので、640万円必要です。
誰もが知ってる企業だとこのような高額な資金が必要になりますが、選択する銘柄や市場によりもっと少ない金額の取引も、もちろん可能です。
とはいえ、やはりある程度まとまったお金が必要なので、そこに一石を投じたのが、スマホ証券です。
運営会社によりそれぞれに特徴がありますが、もっと小口で始められるようになっています。
また、いずれもスマホのアプリで取引しますので、パソコンというよりもスマホで完結する年齢層には特に馴染みやすいでしょうね。
インターネットの証券口座はいま約1800万程ありますが、そのうち取引が活発なのは1%程しかないと言われいます。
さらにその多くがデイトレードです。
スマホ証券により、この市場をもっと拡充させることが期待されています。
スマホ証券はどのようなものがある?
One tup Buy(ワンタップバイ)、Folio(フォリオ)、STREAM(ストリーム)など既に複数の運営会社があります。
最近ではLINEと野村HDが提携してLINE証券を作るというのもニュースになりました。
このうち例えばワンタップバイを例に挙げると、ここは1,000円から始められるというのが特徴です。
スマホ証券の仕組みは?
一般的な株式投資は、投資家が証券口座を作成し、その証券会社を通じて証券取引所で株式を購入しますね。
いっぽうで1,000円から始められるというのは、まずワンタップバイが一定量の株式を購入し在庫として保有しています。
その株式を、投資家が注文し、それに応じてワンタップバイが売却するという形態です。
よって運営会社としては、買い付けた株式が予想に反して売れ残るリスクもありますし、逆に売れすぎて在庫がなくなると取引チャンスを失うことになります。
そこは独自のアルゴリズムを組んで日々の株価・為替・在庫をチェックしながら自動発注しています。
どんな銘柄があるの?
日本と米国それぞれの株式が40銘柄ずつあります。
サイトで見れますが、みんな知っている大企業がほとんどですから、初めて株式投資をする人には安心でしょうね。
また、ワンタップバイとは別の運営会社にもそれぞれ特徴があり、例えばフォリオは株式投資ではありますが、銘柄に投資するわけではなく、テーマを絞りそのテーマに沿った株式の組み合わせに投資をします。
ストリームはSNSと連動して会員同士が様々な発信ができたり、取引手数料を無料にしたりと、選ぶ会社により特徴がありますから、興味がある方は自分に合ったところを探してみるとよいと思います。
スマホ証券は今後に要注目!
こういった金融と技術を組み合わせたサービスのことをフィンテックといいますが、この市場は今後拡充されるでしょうから、注目ですね。
スマホ証券や資産の運用方法について、詳しく知りたい方は小宇佐・針田FP事務所にご相談ください。