入院の備えは医療保険で大丈夫?必要なケースについてFPが解説

入院の備えは医療保険? マネー情報

入院の備えについてのご質問です。『入院に備える保険は必要?』

先日、友人がケガをして入院をしました。1週間ほどだったようですが、人生初の入院だったそうです。私は今40歳ですが、これまでに入院したことはありません。よく保険会社の医療保険のCMなどを目にしたりしますが、必ず入る必要はあるのでしょうか?教えて下さい。

伊藤
伊藤

私、伊藤がお答えします!

※CBCラジオ「北野誠のズバリ」で2019年5月13日放送されたテーマを記事にしております。
※ラジオ出演時のFPと本記事で解説するFPが異なる場合があります。ご了承ください。
※ラジオ放送時の法律・税制に基づいておりますので、記事閲覧時と異なる場合があります。ご了承ください。

医療保険で入院の備えができる

入院の備えといったらみなさんまず思い浮かぶのが医療保険だと思います。CMなどで入院したらいくらもらえるとか言ってるのを見たり聞いたりしたことがあるのではないでしょうか。

商品によって内容はそれぞれですが、入院以外にも手術や通院などの保障もあります。

伊藤
伊藤

ただ、備えというのは医療保険だけではありません。

医療保険以外の備えとは?

伊藤
伊藤

まず、みなさん何かしらの健康保険に加入されているかと思います。

日本では健康保険制度が充実していますので、かなりの部分が備えられています。

健康保険には年齢等にもより内容は異なりますが、一般的に健康保険を利用して受診する医療費は3割負担で済んだり、自己負担額の上限が抑えられる高額療養費制度というものがあります。

これによって、医療にかかった際の実際の負担額というのはある程度抑えられる仕組みになっています。

また、そもそも手持ちの貯金がしっかりあれば、いざという時の備えになります。

医療保険はあまり必要ない?

伊藤
伊藤

単純に必要があるかないかということは難しいですね。先ほどのような健康保険や貯金のことを踏まえて、経済的に十分賄えるという状況の方であれば必要ないかもしれません。

健康保険でも例えば、独自の健康保険組合に加入されている場合には、医療費は3割負担であるものの、独自の補助制度があり月あたりの自己負担の上限額が2万円や3万円程度で収まるというものもあります。

こういった制度があれば、多少の貯金があれば余裕で賄えてしまうレベルかもしれません。

ただ、治療が長引けば長引くほど、当然継続してお金がかかってきます。

その場合にはそこに対する備えがないと困ってしまいます。

その備えの1つとして医療保険という選択肢があるわけです。

医療保険に入る場合、入院の備えをすればよい?

伊藤
伊藤

医療保険というと入院した時にいくらもらえるというイメージが強いと思います。

実際、現在各保険会社が販売している医療保険の多くは入院したら1日いくら支払いますというものが基本です。

ただ、最近では入院日数の短期化が進み、以前ほど入院に対する備えという視点は薄れてきている傾向にあります。

保険会社の商品も入院の短期化に合わせて、入院したらその日数に関わらずまとまった一時金が支払われるもの、入院前後の通院の際に支払われるもの、あとはガンになってしまい抗がん剤など所定の治療を受けた際に継続的にその給付金が支払われるものなどが増えてきました。

以前のように入院に偏った内容というよりは、通って治すといった医療の背景に合わせた内容に変わってきています。

伊藤
伊藤

今後の医療について完璧に見通すことはできませんが、医療保険に加入する場合には、医療の傾向を予測しながら無駄なく備える必要がありますね。

他に何か気を付けることは?

伊藤
伊藤

みなさんそれぞれ置かれた環境は違うと思いますので、一律にこうしましょうと言うことはできません。

まずはご自身が現在どのような備えがあるのかを一旦整理し、その備えが心もとないようであれば医療保険での備えを検討してみても良いと思います。

当然、医療費がどのくらいかかるかなどはその人の置かれた環境、病気やケガの具合によって当然違いますので、一概に判断するのは難しいかもしれません。

ご自身で色々と調べたりするのが大変そうであれば、我々のようなお金の専門家に相談してみるのも1つの手段だと思います。

より詳しく知りたい方は小宇佐・針田FP事務所にご相談ください。

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