セカンドカー割引とは?適用条件や注意点をFPが解説

セカンドカー割引とは マネー情報

セカンドカー割引についてのご質問です。

我が家ではマイカーを2台所有していますが、自動車保険は別々の保険会社で加入しています。先日、友人と話をしている時に、新たに車を買って自動車保険に加入した時にセカンドカー割引というものを適用してもらえたという話を聞きました。これは2台目に何かの割引が適用されるものということでしょうか?教えて下さい。

伊藤
伊藤

私、伊藤がお答えします!

※CBCラジオ「北野誠のズバリ」で2020年7月13日放送されたテーマを記事にしております。
※ラジオ出演時のFPと本記事で解説するFPが異なる場合があります。ご了承ください。
※ラジオ放送時の法律・税制に基づいておりますので、記事閲覧時と異なる場合があります。ご了承ください。

セカンドカー割引とは

伊藤
伊藤

自動車保険には、セカンドカー割引(複数所有新規割引)という制度があります。

これは、すでに1台自動車を保有していて、一定の条件を満たす場合、2台目の自動車の割引を通常の新規加入で適用される6等級ではなく、ひとつ進めて7等級からスタートできる制度です。

ただ、2台目であれば無条件に適用されるわけではありませんので、条件を満たしているか確認しなければならないです。

また、家族の「誰が」「どの車」を運転するのかも非常に重要です。

保険料は安くなる?

伊藤
伊藤

通常新規で自動車保険に加入する場合は一般的に6等級という等級からスタートしていきます。

等級自体は1~20まであり、20に近づくほど、つまり数字が大きくなるにつれて高い割引率が適用されます。

そこで、セカンド割引が適用されると、6等級ではなく7等級からスタートできるため、より高い割引率が適用され、保険料も安くなるということになります。

誰でも適用される?

伊藤
伊藤

実は適用される条件があります。

  • 1台目の自動車保険契約がノンフリート等級11等級以上であること。(ノンフリートとは自動車の契約台数が9台以下の場合)
  • 1台目、2台目の車の自動車保険契約の記名被保険者、車両所有者が個人で、記名被保険者が本人、配偶者、同居の親族であること。
  • 1台目、2台目の車の用途車種が自家用8車種であること。

おおまかに言えば、同居している家族が購入する一般的な自家用車であれば大丈夫ということです。

なお、バイクは自家用8車種には含まれませんので注意が必要です。

セカンドカー割引適用は1台目と同じ保険会社の契約でないとダメ?

伊藤
伊藤

実は違っても大丈夫です。ただ、2台目を違う保険会社で加入する場合にはその旨をご自身で伝えて頂くと良いです。

加入手続きの際に他の自動車保険の契約がないかどうかの確認項目がありますので、その時に確認はできると思いますが漏れが発生する可能性もあります。

2台目も同じ保険会社だともっと有利になる?

伊藤
伊藤

はい、有利になります。ノンフリート多数割引という割引が適用されますので、先ほどの7等級からスタートできるのに加え、さらに保険料の割引が受けられるということになります。

ちなみに、このノンフリート多数割引は現在バラバラの保険会社で加入している2台以上の自動車の契約を1つの保険会社にまとめる場合にも適用することができます。

他に何か注意することはありますか?

伊藤
伊藤

家族で車を新たに追加する場面としてはお子さんが自分の車を持つなどという場合があると思います。

自動車保険は先ほどの等級もそうですが、年齢が若ければ若いほど、同じ補償条件なら一般的に保険料が高くなります。

その際に例えば35歳以上の親で20等級の自動車保険に加入している場合、その契約については高い割引率が適用されて保険料がかなり安く設定されています。

例えば、この契約とお子さんがセカンドカー割引適用で新規で加入する7等級の契約を入れ替えるということで、親の契約は20等級から7等級へ変わるため保険料は上がってしまいますが、お子さんの契約は7等級から20等級へ変わるため保険料は下がることになります。

何もしない場合とこのように入れ替えをした場合だと、家族としての自動車保険契約の合計保険料を下がげられるという可能性が出てきます。

状況によっては家族全体の契約を見てプランを立てていくということも有利に働く可能性がありますので、確認して頂くと良いと思います。

自動車保険やセカンドカー割引について、詳しく知りたい方は小宇佐・針田FP事務所にご相談ください。

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