レンタルサービスについてのご質問です。
最近、車とか洋服とか色々なもののについて、自分で買うのではなく借りるというサービスがすごく増えたように感じます。それだけ増えているということは、買うよりもお得なことが多いのでしょうか?教えて下さい。
私、伊藤がお答えします!
※CBCラジオ「北野誠のズバリ」で2020年3月2日放送されたテーマを記事にしております。
※ラジオ出演時のFPと本記事で解説するFPが異なる場合があります。ご了承ください。
※ラジオ放送時の法律・税制に基づいておりますので、記事閲覧時と異なる場合があります。ご了承ください。
レンタルサービスは身近になっている
身近なところですと、賃貸アパートやレンタカーなどが思い浮かぶのではないでしょうか?
借りるということは、自分で所有せずに一定期間だけ利用するというものですので、利用してみたら思ってたのと何か違うとか利用頻度があまりなかったということがあっても最小限の打撃に抑えられると思います。
今は物が溢れてる時代だからこそ、1つのものを長くというよりは、必要なものを必要な時に使うというニーズが増えているということかもしれません。
借りた方がお得になるか判断するポイント
借りるということで得られるメリットの判断ポイントとして主に4つ挙げられます。
- 税金がかかるかどうか
- 維持費がかかるかどうか
- 場所を取るかどうか
- 保管やメンテナンスに手間がかかるかどうか
税金がかかるかどうか
例えば不動産は固定資産税、車は自動車税という感じで保有しているだけで税金がかかります。
どちらも必需品ではありますが、所有しているだけで税金がかかるため、借りる方が家計としては楽になりますね。
例えば、誰も住んでいない古い家を所有している場合、荷物や思い出があるためなかなか処分できず、税金だけ払い続けているという場合があります。
ただ、荷物や思い出では教育費や老後資金などのお金は賄えません。
例えば、荷物などはトランクルームを活用し、古い家を貸すか売るかしてお金に換えるだけで、家計からお金だけを奪っていく存在を減らすことができます。
維持費がかかるかどうか
維持費で代表的なのは車ですね。
先ほどの自動車税に加え、利用状況によりガソリン代、駐車場代、任意保険料などが多かれ少なかれ必要になってきます。
例えば20歳から70歳まで10年ごとに200万円の車を買った場合、諸々のお金を計算すると生涯コストはざっと3000万円くらいとなります。
会社員の生涯賃金は2億円から2億5000万円くらいと言われていますので、車だけでも多くの支出をしていることがわかります。
勤務先が近かったり、公共交通機関が発達しているなどで普段あまり乗らないという場合は借りる選択をすることで維持費を大幅に減らすことができます。
場所を取るかどうか
これは、例えば、旅行に行こうと思った場合、大型のスーツケースを使用することがあると思います。
ただ、年に一度使うかどうかという方も多いと思います。
その割には押入れの場所はずいぶん取ります。
レンタルでスーツケースを利用すれば1週間で5,000円程度ですので、特に、これから購入を考えている人は借りるという選択肢も検討した方が良いかもしれません。
また、スキーやスノーボードなど大型スポーツ用品も同様で、使用頻度が少ないものであれば借りるという選択肢を検討した方が良いかもしれません。
保管やメンテナンスに手間がかかるかどうか
例えば、着物とかアウトドア用品が挙げられますね。
着物であれば、カビや害虫から守るためにも定期的に虫干しさせる必要があります。
また、小物を含めると、使用頻度の割には場所を取りますので、これがレンタルであればこのような点は解消されます。
アウトドア用品も炭で汚れたBBQコンロやテント、テーブル、イスなどといったものは、保管に手間と場所を取ります。
キャンプ場や施設などでレンタルすればこのような点も解消されます。
メリットがあれば積極的に利用しよう
借りることが全て良くて、所有することが全てダメというものでは当然ありません。
利用するものについてレンタルなどのサービスがあって、そのサービスを利用する方が所有することよりもメリットがあるのであれば、積極的に利用されると良いと思います。
例えば、なければ本当に困ってしまうものは所有し、とりあえずあれば便利というものであれば借りるという選択肢を持つと良いのではないかと思います。
シンプルイズベストというように、本当に必要なものを見極め、生活や家計をシンプルにすることで、お金、時間、場所に余裕が生まれ、結果的に心の余裕が生まれますし、人生がより充実したものになると思います。
お金の使い方について、詳しく知りたい方は小宇佐・針田FP事務所にご相談ください。