はじめての確定申告!何を経費にできる?FPが詳しく解説!

はじめての 確定申告 マネー情報

確定申告についてのご質問です。

子育ても少し落ち着いたので前職のスキルを活かして昨年より個人事業主としてライターの仕事を始めました。おかげさまでそれなりの収入は得ることができました。今回初めての確定申告なのですが何を経費に入れて良いかいまいち迷っています。漏れやすそうなものがあれば教えてください。ちなみに青色申告にはしており旦那は会社員です。

小宇佐
小宇佐

私、小宇佐がお答えします!

※CBCラジオ「北野誠のズバリ」で2018年1月29日放送されたテーマを記事にしております。
※ラジオ出演時のFPと本記事で解説するFPが異なる場合があります。ご了承ください。
※ラジオ放送時の法律・税制に基づいておりますので、記事閲覧時と異なる場合があります。ご了承ください。

初めての確定申告はわからないことだらけ

小宇佐
小宇佐

自分で確定申告される場合だと最初は分からないですよね。

この方は青色申告にされているので青色申告特別控除の65万円控除(事業所得の場合)はきちんと使われていますね。

(状況的に青色専従者給与は使われていないようです)

漏れそうな経費は?

小宇佐
小宇佐

プライベートと仕事で共通で使うようなものが考えられます。

例えば自動車関連だけでも自動車自体の減価償却費、ガソリン代、高速代、車検代、修理費用、保険代など。また自宅の一部をを事務所として使っていれば家賃や水道光熱費がそうですし、固定電話や携帯電話、インターネットのプロバイダー料金なども考えられます。

このような支出は全てが経費になるわけではなく、仕事での使用割合に応じて按分(比例した割合で割り振ること)されます。事務所として使っているスペースの広さや仕事として使った車の走行距離数や頻度などですね。

他にも仕事のために購入したものであれば新聞代や書籍、雑誌代なども経費になりますし、カフェやレストランでの飲食代も打ち合わせや一時的な仕事スペースとして利用したのであれば経費となります。

スポーツクラブやマッサージなどの費用を経費にするのは、完全にひとりでお仕事されている場合はできないと考えてください。

「従業員全員の福利厚生」と認められて経費化できる場合もありますが、個人事業主、自分自身の福利厚生のために支出したものは経費となりません。

事業内容によっては経費にできる

小宇佐
小宇佐

ただ仕事の内容によっては違ってくる場合もあります。

例えばエステを利用するにしても、取材のため、マーケットリサーチのため、競合他社の偵察のため、芸能人などTV等出演に際してお手入れのため(出演直前又は直後のもの)といった業務に直接関連する目的がある場合は、経費化して問題ない場合が多いです。

しかし、健康維持・リフレッシュ・痩身のため、芸能人やモデルといった職業であっても美しさを維持・向上するため、取材やマーケットリサーチと称して同じお店に繰り返し訪問する場合は、プライベートな支出とみなされて経費化できません。

温泉に行くのも経費にはならない?

執筆のため、取材のため、マーケットリサーチのため、旅館に対する調査のため、といった目的があると説明できる場合は、経費化して問題ありません。

ただ、業務との関連性を説明出来ないもの、業務との関連性は説明出来るものの家族の同伴がある場合は経費化できません

小宇佐
小宇佐

プライベートと仕事部分を適正に按分すれば経費化も可能です。

他にできることは?

質問者の方は最初からご商売がうまく行っているようですが、事業を立ち上げたばっかりだと初年度は赤字と言うこともありますよね。

事業所得は基本的に給与所得などと通算できますので、仮に事業所得が赤字でもその年で他の所得と通算(相殺)することができます。
※青色申告、白色申告どちらでも可能です。

青色申告を適用している場合は、通算しきれない金額がもし残れば、翌年以降3年間繰り越したり、前年の所得税還付を受けることが可能となります。

ですので初年度の赤字繰り越し分を2年目の事業所得と合算して課税額を通常より抑えられると言うことになります。

小宇佐
小宇佐

迷った場合は管轄の税務署などに電話などで問い合わせをすると結構細かく親切に教えていただけるので利用することをオススメします。

確定申告について、より詳しく知りたい方は小宇佐・針田FP事務所にご相談ください。

小宇佐・針田FP事務所への問い合わせはこちら

小宇佐 拓宏

小宇佐・針田FP事務所代表ファイナンシャルプランナー。住宅マネープランナー協会代表。2001年早稲田大学人間科学部卒業後、マンションデベロッパー・損保系大手生命保険会社での経験を経て2010年小宇佐FP事務所として独立。2011年小宇佐・針田FP事務所に名称変更専門分野は投資・運用。自らもFXや米国株投資を積極的に行う。

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