主婦の方からのご質問です。
今、自宅の火災保険に入っているのですが、契約が近々満期になるので今の内容でそのまま更新して良いのかと思い色々調べてみました。その中で、不測かつ突発的な損害を補償してくれる破汚損というものがあることを知りました。現在の保険では付いていない補償ですが、例えばテレビが壊れた時にも保険金が出るような内容のものでした。何だか使いやすそうな補償ですが、本当にそのような補償はあるのでしょうか?教えて下さい。
私、伊藤がお答えします!
※CBCラジオ「北野誠のズバリ」で2020年6月22日放送されたテーマを記事にしております。
※ラジオ出演時のFPと本記事で解説するFPが異なる場合があります。ご了承ください。
※ラジオ放送時の法律・税制に基づいておりますので、記事閲覧時と異なる場合があります。ご了承ください。
火災保険には破汚損の補償がある
保険会社によって多少の表現の仕方は違いますが、他に「不測かつ突発的な事故」などと言ったりします。
この補償は火災保険の商品によってあったりなかったりしますが、住まいに関する保険はだいたいどの保険会社も付帯できるようになっています。
テレビが壊れたときでも保険金が出る?
出ることがあります。ただ、長年使用していて、ある日突然電源が入らなくなったとか液晶が映らなくなったという時間の経過とともに故障したと想定されるようなケースは対象外です。
例えば、掃除をしようとしてテレビを移動させた時に床に落としてしまい、画面が割れてしまったというケースなど突発的な出来事が原因で発生した損害は対象になるということです。
何が補償の対象になる?
火災保険は主に建物と家財を補償の対象とします。
建物には建物本体の他、車庫や物置、門、塀など敷地内にある構築物も対象となっていることが多いです。
また、家財には先ほどのような家電をはじめ、家具、洋服、食器など建物内にある動く物が対象になります。
ただ、保険会社によって若干の内容は異なりますが、先ほどの破汚損の補償の対象外になっている物もいくつかあります。
身近なところですと、携帯電話やスマートフォン、メガネやコンタクトレンズといったものが代表的です。
建物と家財両方に保険をかけていれば、基本的には自宅に関するものはある程度補償の対象になりますが、先ほどのように一部対象外の物もありますので、注意が必要です。
火災保険に入っていればだいたい補償の対象になる?
実はそうではないのです。
火災保険というくらいですので、火災の補償は当然あるのですが、例えば、先ほどの破汚損を補償の対象にするためには、基本的には一番手厚いプランに入ることで付加できる補償となっています。
火災保険には火災の他、落雷、破裂爆発、風・雹・雪の災害、盗難、水災などの補償がありますが、選ぶプランによって補償の対象にならないものも出てきますし、先ほどの破汚損の補償はその他の補償をほぼ全て付けないと入ることができません。
他に注意点は?
どのような保険もそうですが、補償を手厚くすれば安心ですし、いざ何か起こった時は保険金の支払い対象になる確率が高まります。
しかし、裏を返せば、補償を手厚くするということは保険料もそれに比例して上がります。
保険はいざ事が起こった時に経済的なダメージを抑えるために入るものですので、本当に必要な補償かどうかはしっかり吟味して加入して頂きたいですね。
火災保険を含めた保険の見直しについて、詳しく知りたい方は小宇佐・針田FP事務所にご相談ください。