FXの自動売買とは?メリットや運用の注意点をFPが解説

FX自動売買 マネー情報

自動売買に興味がある方からのご質問です。

先日、知人からFXの自動売買のシステムがあってかなりお勧めだから始めてみないかと誘われました。私自身、投資経験に関しては少し投資信託を買ったことがあるくらいでほとんどありません。自動売買は勝手に取引をしてくれて楽そうですので興味はありますが、何だかよくわからないので注意点など含めどんなものか教えて欲しいです。

伊藤
伊藤

私、伊藤がお答えします!

※CBCラジオ「北野誠のズバリ」で2020年6月1日放送されたテーマを記事にしております。
※ラジオ出演時のFPと本記事で解説するFPが異なる場合があります。ご了承ください。
※ラジオ放送時の法律・税制に基づいておりますので、記事閲覧時と異なる場合があります。ご了承ください。

自動売買とは

伊藤
伊藤

自動売買というと、株価指数などに代表される指数への連動を目指す投資信託であるETF(Exchange Traded Fund)等で自動で運用してくれるロボアドバイザーが有名ですね。

自動売買は勝手に全部取引してくれる?

例えば、先ほどのロボアドバイザーの場合には主に、投資一任型とアドバイザー型の2つがあります。

投資一任型では、ロボアドバイザーが用意するいくつかの質問に答えるだけで、AIが利用者のリスク許容度を判断し、その人に合った投資銘柄を選択して最適なポートフォリオ(資産配分)を提案し、さらに資産運用まで行います。

基本的にアルゴリズム(決まった計算に基づくやり方)によって運用されるため、感情の影響を受けることなく、データに基づいて合理的な判断を下せるのが特徴です。

ロボアドバイザーは、最大リスクであっても個別株への投資などに比べると保守的な運用となることが多いため、短期間で大きな利益を狙うには不向きであり、毎月コツコツと積み立てていく積立投資に向いていると考えられます。

なお、アドバイザー型は提案までは受け、運用自体は自分でするものです。

自動売買なら知識がなくてもできる?

伊藤
伊藤

確かに、最初にいくつかの質問に答えるだけで、あとはお金を準備してシステムが稼働すれば運用が始まりますので敷居は低いですね。

従来では、証券会社などの金融機関の担当者の話を聞いたり、自分で勉強したりして運用をスタートするというのが一般的だったと思います。

あと、自動売買と従来型との大きな違いは取引に感情が入るかどうかという点です。

どちらも取引の結果がプラスになるかマイナスになるかはわかりませんが、自動売買は感情が入らず淡々と取引されるのに対し、自分で考えて運用する場合は最終的に利益か損失を確定させるのは自分自身の意思ということになります。

FXにも自動売買はある?

伊藤
伊藤

エキスパートアドバイザー(EA)というFXの自動売買があります。

そもそもFXというのは9割程度の人は負けると言われるほど、なかなか利益を出し続けるということが難しいものです。

ほとんどの人は裁量取引といって自分の意思で取引をしていますが、そこに感情が入らずにうまく利益を出してくれる仕組みがあれば魅力的かもしれません。

感情が入らないことがメリット?

伊藤
伊藤

これまでに感情に揺さぶられて痛い目に遭ってきた人にとってはもしかしたら検討の余地はあるかもしれません。

ただ、自動売買だからうまく運用してくれて必ず利益が出るかといったらそれはまた話は別です。

FX自体が取引の方法によってはハイリスクな投資ですので、仕組みをしっかり理解することは最低限必要です。

それから、EAにも様々なものがあり、自分自身の取引方針がどうなのかによっては選択肢が全く変わってきます。

EAの中には短期で利益を出すことを目指すもの、長期で利益を出すことを目指すものなどがあります。

当然、実績として利益を出しているEAもあれば、損失を出しているEAもあります。

ちなみに、私もFPという仕事柄、実体験からのアドバイス等に活かすために様々な投資をするようにしていますが、FXのEAも実践しています。

現在採用中のものは世の中に数多くあるEAの中から、私の取引方針に沿っていて納得できる仕組みであったため採用しましたが、今のところは順調に利益が出ています。

他に何か注意することは?

伊藤
伊藤

自動売買というと、どうしても楽して稼げそうというイメージが先行してしまうと思います。

確かに、自動で売買をしてくれるという意味では「楽して」という部分はある意味合っているかもしれません。
ただ、必ず稼げるかというとやはり話は別です。

また、自動売買といえど、最終的な運用成果はあくまで自己責任です。

自動売買は魅力的な選択肢の1つですが、後からこんなはずではなかったということがないようにしっかり理解した上で採用したいですね。

自動売買やその他資産運用について、詳しく知りたい方は小宇佐・針田FP事務所にご相談ください。

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