子どものお小遣いについて、お母さんからのご質問です。
この前、ママ友同士で話している時に、子供にお小遣いをあげているのかどうかや、あげている場合は決まった金額をあげているのかなどという話になりました。我が家では決まった金額を毎月あげているのですが、教育上問題ないでしょうか?もしお小遣いをあげる上で何か良いアイデアなどあれば教えて欲しいです。
私、伊藤がお答えします!
※CBCラジオ「北野誠のズバリ」で2021年8月30日放送されたテーマを記事にしております。
※ラジオ出演時のFPと本記事で解説するFPが異なる場合があります。ご了承ください。
※ラジオ放送時の法律・税制に基づいておりますので、記事閲覧時と異なる場合があります。ご了承ください。
お小遣いのあげ方は?
バンダイさんの2019年の「小中学生のおこづかいに関する意識調査」によりますと、まず、お小遣いをもらっている小中学生の割合は全体の75.6%であったようです。
だいたい4人に3人がもらっているということになりますね。
また、そのうち定期的にもらっているという割合は42.7%とのことでした。
お小遣いをもらっている割合は多いものの、定期的にもらっている割合は半分に満たないということですね。
不定期にあげている割合の方が少し多い
それほど大きな差ではないので一概に多いとは言い切れないですが、そのようですね。
不定期にあげるというケースですと、報酬制や必要な時に渡すといったパターンが多いようです。
子どもは毎月定額が嬉しい?
親の立場としても、とりあえず毎月決まった金額を渡しておけば何も考えなくて楽ですね。
ただ、なぜお金がもらえるかということをお子さんに教えることはとても重要です。
例えば、親がATMにキャッシュカードを入れると、お子さんにとっては機械から自動的にお金が出てくるように見えてしまいます。
しかし、このお金は親が仕事などをして、その対価として受け取ることができたものであるということをしっかり教える必要はあります。
お金の使い方も重要
限られたお金をどう有効に使うかも考えさせなければなりません。
何も考えずにお小遣いを使ってしまうと、あっという間になくなってしまいます。
例えば、同じ1,000円でも使い方次第ではこんなことができる、使い方によっては大きく違うといった学びの機会があるかないかはとても大きいです。
子どもにプラスになるようなお小遣いのあげ方
大きく2つの方法が考えられます。
まず、お金が必要な都度「何にいくら必要か」をお子さんにプレゼンをさせて、その内容について親として納得できるものであればお金を渡すという方法です。
もう1つは、今回の質問者さんのように毎月定額のお小遣いを渡す場合に、お小遣い帳をつけさせて、「それは何のために使ったのか」ということを後から確認するという方法です。
いずれにしても、何のためにお金が必要なのかをしっかり確認し、必要なお金であれば惜しみなく出すといった形です。
子どもに目的意識を持ってもらう
大人の立場でも、何となく毎日会社に行って、毎月決まった日に決まった給料を受け取ることが当たり前になっているという人は少なからずいると思います。
その結果、何となくお金を使い、身の回りに不要なものが増えてしまったり、いつもお金にゆとりがないといった状況になっている人も少なくないです。
お子さんへのお小遣いの渡し方を通して、親自身もお金への向き合い方について考えるきっかけになりますので、一石二鳥かもしれませんね。
お金についてのご相談は小宇佐・針田FP事務所にお任せください。