共働きの夫婦からのご質問です。
我が家は共働き夫婦で、日々の生活に困らないお給料は頂いております。
結婚当初は、今後もお互いの仕事は続けるから、貯金もしっかりできて、いい車に乗ってマイホームに住んで、余裕のある生活を送れると思っておりました。
しかし現実には、車のローンやマイホームのローン返済はしっかり残っており、貯蓄残高も思うように増えていきません。
お互いそれなりに忙しくしているので、ズルズルと時間だけが流れて行っている状態です。
しかし今後のことを考えると、しっかりしないとなぁと思います。
何から手を付けるとよいでしょうか?
私、針田がお答えします!
※CBCラジオ「北野誠のズバリ」で2021年3月8日放送されたテーマを記事にしております。
※ラジオ出演時のFPと本記事で解説するFPが異なる場合があります。ご了承ください。
※ラジオ放送時の法律・税制に基づいておりますので、記事閲覧時と異なる場合があります。ご了承ください。
まずは家計簿から
この状況でしたら家計簿の作成は必須だと思います。
お金には余裕があるはずなのに貯蓄ができないご家庭というのは、自分たちの支出を把握できていない、 つまりお金の管理が出来ていないわけですね。
特に共働き夫婦のように、それぞれの収入をある程度好きに使えるようなご家庭にはありがちです。
家計簿により家計の収支を把握することで、本来なら貯蓄に回せるけれど出来ていないお金つまり無駄遣いが把握できますから、そこからだと思います。
ただ、最近はキャッシュレス決済が増えていますので、支出の管理が以前よりも大変かもしれません。
キャッシュレス決済は管理しにくい
従来型のクレジットカード・チャージ系の電子マネーに加え、モバイル決済が今では普通になり、コンビニをはじめ殆どのお店で使えるようになっていますね。
加えて、昨今の巣ごもり生活がネットショッピングを加速させています。
その殆どすべてにポイント還元などの特典がありますので、もう使わないだけ損だという状況です。
でもこれらすべてに共通して言えるのが、お金を使ったその瞬間は、手元からお金が減らないんですよね。
「財布の中身と相談する」というワードは、死語というか無くなってきたのではないでしょうか。ある種、無制限に使えてしまうお財布のようなものですから。
サブスクリプションに注意
最近ではサブスクリプションの利用も増えてきましたので、細々としたお金が定期的に出て行ってしまう、という状況です。
夫婦でアマゾンプライムに契約している方もいらっしゃるのではないでしょうか?
まさに我が家がそうでした。
キャッシュレスは使い過ぎに注意ですし、人によっては、使用自体を考え直したほうが良いかもしれませんね。
昔は、給料日になると、支出項目ごとに封筒にお金を入れ替えて、そのお金を使って生活するという節約貯蓄方法がありました。
お金を使うと目に見えて残高が減りますので、面倒でハードルは高いと思いますが、こういうアナログな方法が実は有効だったりします。
夫婦で楽しんで取り組めるといいですよね。
夫婦の情報共有が大切
夫婦であったとしても、こと金銭面になると、お互いのことをよく知らないというのは、共働き夫婦には実はとても多いです。
パートナーの持っている貯蓄額を知らない、毎月または年間でパートナーがどのくらいお金を使ってどのくらい貯蓄ができているのかを知らない、パートナーが保有している金融商品の内を知らない、なんてことはよくあります。
もちろん夫婦にもプライバシーはありますので、そこに考慮する必要はありますが。
ただ、いま現在で思うように貯蓄ができていないというのは、夫婦のどちらかもしくは両方に問題があるはずですので、一度情報共有をすることをお奨めします。
どちらか片方にお金の管理を任せてはいけません。
最低でも年に1回は、自分の収入とそこから貯蓄に回せた金額をお互い申告する場を設けても良いと思います。
それでもうまくいかない場合どうする?
第三者に相談をするとよいと思います。経験豊富なファイナンシャルプランナーなら、家計簿の作り方をはじめ、そこからのアドバイスを的確に行ってくれるはずです。
第三者ですので、変な遠慮をなく、ご主人にも奥様にも進言してくれると思います。
家計の見直しの成功の可否は、最終的にはご夫婦の本気度合いにもよりますが、他人の意見を参考にするというのも時には良いと思います。
詳しく知りたい方は小宇佐・針田FP事務所にぜひご相談ください。