買ってはいけない投資信託はある?選び方やNG商品をFPが解説

NGな投資信託 マネー情報

買ってはいけない投資信託はあるのかというご質問です。

最近、周りの友人や知人で将来に向けて資産運用をしっかりとやっていこうということで取り組み始めた人が増えてきました。私は資産の大半が銀行預金で、あとは少しだけ投資信託を持っています。今後、少しずつ資産運用に力を入れていきたいと思いますが、例えば、数ある投資信託の中で買ってはいけないようなものなどあったりするのでしょうか?教えて下さい。

伊藤
伊藤

私、伊藤がお答えします!

※CBCラジオ「北野誠のズバリ」で2021年3月1日放送されたテーマを記事にしております。
※ラジオ出演時のFPと本記事で解説するFPが異なる場合があります。ご了承ください。
※ラジオ放送時の法律・税制に基づいておりますので、記事閲覧時と異なる場合があります。ご了承ください。

資産運用に取り組む人は増えていますか?

伊藤
伊藤

私自身も資産運用はしていますが、仕事柄、お客様でこれから将来に向けてしっかりと資産形成をしていきたいということで、資産運用の相談を受ける機会が非常に増えてきています。

少し前に話題に出た老後2000万円問題のニュースや前々から言われている公的年金がどうなるのかということなどの情報を多くの人が認識するようになり、自分でどうにかしなければならないと強く思うようになってきたからではないかと思います。

どういうもので運用する人が多い?

年代や目的によって違いはありますが、私が普段接する機会の多い20~40代の人ですと、将来に向けてコツコツと積み立てていくタイプのもので運用をする割合が多いですね。

代表的なものですと、つみたてNISAやiDeCoなどの制度を活用して投資信託で運用をする人が増えていますね。

伊藤
伊藤

非課税制度など大きな恩恵が受けられるということなどメリットがありますので、こういった点も受け入れられている大きな要因の1つだと思います。

投資信託は商品が多い

投資信託と言っても色々な形のものがありますが、投資信託協会のデータによりますと、2020年12月末時点で日本国内の投資信託の本数としては13,498本あるようです。

実際に一般の個人として投資信託を購入する場合、証券会社など金融機関を通して購入するわけですが、多いところで数千本の取り扱いがあります。

伊藤
伊藤

これでもその中から選ぼうとするには大変そうですね。

投資信託を選ぶときの注意点

どの商品が正解、不正解あるいはというのは難しく、投資なので結局は運用した資金が将来殖えていれば正解あるいは成功だったということになると思います。

ただ、失敗の確率を少しでも下げるための考え方はというのはあります。

伊藤
伊藤

それはテーマ型の商品に飛びつかないということです。

テーマ型とは

伊藤
伊藤

いわゆる流行りものを対象にした商品です。今ですと、ロボット、5G、AI、ESG(環境・社会・ガバナンス)といったテーマを通じて特定の業界や企業などに投資するものです。

こういったテーマ型のものは昔からあったのですが、投資商品としては短命で終わっているケースが多いと言われています。

代表的なのが2000年前後のいわゆるドットコムバブルでIT企業に投資するファンドが乱立しました。

また、その前だと1984年頃のバイオブームでこうした企業に投資するファンドもたくさん出ていました。

こういったブームは一時的には価格が上昇して恩恵を受けられる場合がありますが、長期的な目線で見た場合には必ずしも永続的に伸びていくというのは難しいです。

流行っているからという理由で手を出すべきではない

必ずしもテーマ型の投資先が悪いというわけではないですが、もし、短期的な利益を追求するのではなく、将来に向けてしっかりと資産を形成していきたいという人はしっかり吟味する必要がありそうです。

今流行っているものが将来も流行っているという保証はどこにもないからです。

また、流行りが大きければ大きいほど、失速した時のダメージも大きい傾向にあります。

伊藤
伊藤

あと、そもそも一般個人の人が流行りだと認識された時点では、投資先としては価格がすでにピークを迎えていることが多かったりして、いわゆる高値掴みをするケースも多いです。

投資先は集中させないことも重要

投資先が将来どうなるのかは誰にもわからないが故に、1箇所に集中して投資することはリスクが大きいと言えます。

伊藤
伊藤

投資の世界で「卵は1つのカゴに盛るな」という格言があります。

これは、1つのカゴに全ての卵を入れていた場合、そのカゴを落としてしまえば全ての卵が割れてしまいますが、卵を複数のカゴに分けて入れておけば、1つのカゴを落としてもその他のカゴの卵は影響を受けずに済むということです。

投資に置き換えれば、1つの業界や分野などに集中して投資していた場合に、そこがダメになってしまったら全てダメになってしまう、ということです。

投資は結局は結果が全てになってしまいますが、失敗する確率を少しでも下げるために、何となくではなく、しっかりと先を見据えた戦略を持ちたいですね。

無理のない資産運用について、詳しく知りたい方は小宇佐・針田FP事務所にご相談ください。

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