生命保険に加入できない場合どうする?保険会社が見るポイントや対処法をFPが解説

生命保険の加入条件 マネー情報

生命保険の加入条件についてのご質問です。

先日、私の友人が医療保険に入ろうと思い申し込みをしたら、保険会社から査定の結果加入できないと言われたそうです。その友人は現在、持病があって通院しているようですが、持病があったりすると保険は加入できないものなのでしょうか?教えて下さい。

伊藤
伊藤

私、伊藤がお答えします!

※CBCラジオ「北野誠のズバリ」で2019年11月18日放送されたテーマを記事にしております。
※ラジオ出演時のFPと本記事で解説するFPが異なる場合があります。ご了承ください。
※ラジオ放送時の法律・税制に基づいておりますので、記事閲覧時と異なる場合があります。ご了承ください。

保険に入れないことはある?

伊藤
伊藤

保険にも様々な種類のものがありますが、先ほどご質問があった医療保険を中心にお伝えしたいと思います。

保険会社が引き受けるかどうかの判断にはいくつかのポイントがありますが、ご質問のケースのように持病がある場合にも、内容によっては保険に入れないこともあります。

保険に加入しようとする際には、一般的に告知書という書類を提出します。

この告知書には現在や過去における病気やケガの治療歴などを記入します。

そこへ記入された内容について保険会社側で査定をし、引き受けるかどうかの判断をすることになります。

保険会社が見るポイントは?

伊藤
伊藤

大きく分けて3つあります。

収入の状況

1つ目は、収入の状況です。

保険会社の収入源は加入者が支払う保険料です。

その保険料を加入後もしっかり支払ってもらえるかという点は非常に重要ですので、収入があるかどうかの確認があります。

ただ、専業主婦の方などご自身で収入がなくても世帯として収入がある場合はそういった点も考慮されます。

職業

2つ目は、職業です。

暴力団などいわゆる反社会的勢力と言われる人の引き受けはしないです。

また、職業だけでなく、高所作業など体に対する危険度が高いと想定される仕事内容の人は、加入できる保障額に制限が付く場合があります。

健康状態

3つ目は、健康状態です。

先ほどもお伝えした通り、現在および過去の病歴等によって加入できるできない、何かの条件が付くなどがあります。

この3つ以外にも過去の犯罪歴、保険金の給付歴、保険料の支払い状況をチェックすることもあります。

いずれにおいても、保険会社ごとに判断の基準は異なりますので、何かしら該当しそうな場合には確認が必要です。

健康状態に問題がある場合どうすれば良い?

伊藤
伊藤

健康状態といっても様々なケースがありますので一概には言えません。

保険会社ごとに査定の基準が異なりますので、例えば何か持病がある状態で申し込んで、保険会社Aでは加入できない、保険会社Bでは条件付きで加入できる、保険会社Cでは無条件で加入できるといったことが起こり得ます。

この持病があったらどの保険会社でも加入できないというものもあります。

そのため、必ず加入できる保険会社があるというわけではないですが、持病があったりする場合にはいくつかの保険会社に事前に確認をしてみるのも1つの方法だと思います。

条件付きの場合どういう条件がある?

伊藤
伊藤

ここでも大きく分けて3つあります。

3つについては、保険会社によって査定基準も異なります。

そのため、もし何か条件が付いてしまった場合には、別の保険会社では無条件で加入できる可能性もありますのでチャレンジしてみる価値はあるかもしれません。

割増保険料

1つ目は、割増保険料です。

これは、保障内容には変更はないのですが、通常に加入するよリも高い保険料を支払う必要があるというものです。

給付金の削減

2つ目は、給付金の削減です。

これは、先ほどの割増保険料とは逆で、保険料は通常のものですが、保障内容が一定期間削減されるというものです。

部位不担保

3つ目は、部位不担保です。

これは、例えば何か持病があって申し込んだ場合に、その関連する体の部位については一定期間もしくは一生涯保障されないといったものです。

持病があっても入れる保険もある

伊藤
伊藤

いわゆる引受基準緩和型タイプの商品です。

引受基準緩和型タイプの商品はわかりやすく言うと、保険会社が求める所定の条件さえ満たしていれば、加入できるというものです。

専用の告知書があり、そこに書かれている質問に全て該当しなければ加入できますというのが一般的です。

ただ、通常の商品と比べて分、最初から保険料が高めに設定されていたり、一定期間の保障が削減されていたりします。

先ほどの条件の割増保険料や給付金の削減というものが最初から組み込まれているイメージですね。

最近では少しずつ改良されてきて、以前に比べて保険料水準が低くなってきたり、一定期間の保障内容の削減がなくなっている商品も出てきています。

やみくもに保険に加入しないよう注意

今回のように健康状態で思うように保険に加入できないというケースは一定数あります。

そのような際に、1つの保険会社だけの判断で諦めてしまうのではなく、いくつかの保険会社の査定基準を確認してみることで、無条件で加入できる可能性も出てきます。

最近ではいくつかの保険会社の商品を扱うことができるルートもたくさんありますので、もし、このような状況になってしまった場合にはそういったルートで各保険会社の査定基準を確認してもらうことで、加入できる可能性も見えてくるかもしれません。

伊藤
伊藤

ただ、やみくもに保険に加入していわゆる保険貧乏にはならないようには気をつけて頂きたいですね。

保険の選び方について、詳しく知りたい方は小宇佐・針田FP事務所にご相談ください。

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