投資信託で億り人になれる?現実的な方法や注意点をFPが解説

投資信託 億り人 マネー情報

投資信託で億り人になれるかどうかについてのご質問です。

私の周りではNISAとかiDecoとかを活用して資産形成を始めた人がすごく増えました。ちなみに、私は始めてみたいと思いつつ、まだ踏み出せていない状況です。ところで、最近億り人ということをしばしば耳にすることがあるのですが、私でも可能なのでしょうか?教えて下さい。

伊藤
伊藤

私、伊藤がお答えします!

※CBCラジオ「北野誠のズバリ」で2022年1月31日放送されたテーマを記事にしております。
※ラジオ出演時のFPと本記事で解説するFPが異なる場合があります。ご了承ください。
※ラジオ放送時の法律・税制に基づいておりますので、記事閲覧時と異なる場合があります。ご了承ください。

NISAやiDecoを始める人は増加傾向

基本的にはご自分の資産を少しでも増やしたいと思ってみなさん始めていると思います。

特に若い世代ではまだまだ給料も多くなくゆとりがない中で、さらに将来の年金もどうなるのかという不安が強いですので、より一層資産形成に対する関心は高いと思います。

NISAとかiDecoは投資信託で運用するもの?

NISAでは個別の株式投資でも活用できますが、つみたてNISAやiDecoは投資信託を活用して運用していくことになります。

投資信託といっても、実際にはこういった制度の適用となるファンドというものが決められていますので、その中から選ぶことになります。

当然、NISAとかiDecoの制度を使わずに投資信託で運用をしていくということは可能ですが、現状では得られた利益に対して20.315%の税金がかかるようになっています。

伊藤
伊藤

NISAやiDecoは決められた期間はあるものの、得られた利益に対しては非課税となっているため、仮に同じ運用実績だった場合には税金がかからない分、単純に手取りが増えることになります。

投資信託で億り人になるのは可能?

当然、投資する金額や運用実績によっては理論上は可能です。

伊藤
伊藤

ただ、億の資産を築こうと思ったら、そう簡単な話でないことも事実です。

現実を見て頂くために、イメージをお伝えしたいと思います。

投資信託は昔は最低1万円から購入できるという感じでしたが、最近は100円からでも購入できるくらいハードルが下がりました。

ただ、例えば30年間毎月100円ずつ購入していった場合を想定してみた時、億り人になれるかどうかは何となく想像はつくと思いますが、限りなく不可能だと考えられます。

100円を30年間続けると36,000円の投資額で、仮に30年後に1億円に達するとなると、運用の年平均利回りが40.6%くらい必要になります。

伊藤
伊藤

この数字は現実的ではないですね。

億り人になるには?

億り人になるには当然、投資信託だけが手段ではないですが、仮に投資信託だけでという場合で見てみたいと思います。

例えば月々1万円ずつ投資した場合、年間では12万円になります。

仮に、これをNISAやiDecoの制度の期間、税金のことなどを一切排除して、単純に計算してみたいと思います。

年利3%でずっと運用できたとしても1億円に達するのは約110年後です。

これを月々5万円ずつにしたら約61年、月々10万円ずつにして約42年後です。

伊藤
伊藤

月々の金額を増やせば、より一層の複利効果が見込めるため、始めた年齢によっては生きている間には達成できそうですが、決して簡単なものではないことがわかります。

単純に投資額を増やす以外のコツは?

当然、投資ですので利回りが保証されていないという意味では、先ほどのケースの3%を超える実績が得られれば、もっと早い時期に達成できるということはありますね。

伊藤
伊藤

ただ、不確実性が高い部分でもありますので、自分でコントロールできる部分に焦点を当てることが重要になってきます。

コントロールする方法は?

投資する金額は自分でコントロールできる一番の部分です。

伊藤
伊藤

ただ、当然限りもあります。

とは言え、先ほどのケースの通り、投資金額が多くなればより一層の複利効果も見込めるため、無理のない範囲で投資金額を多く確保できると望ましいですね。

収入をいきなり上げることは難しいと思いますので、まずは支出の適正化を図ることで、プラスアルファの資金を捻出することがすぐにできる方策です。

支出の見直しのコツについての詳細はここでは省略しますが、支出の見直しによってストレスを抱えてしまわないように注意が必要です。

 他の対処方法は?

投資は資産が増えるイメージで始めると思いますが、将来どうなるかは誰にもわかりません。

ただ、過去の実績から有効な手段だということで採用されていることも事実です。

とはいえ、ずっと右肩上がりで価額が推移するものではなく、コロナショックやリーマンショックなどの際には大きく価額を下げたことも事実です。

基本的には決まった金額をコツコツ投資していくイメージですが、こういった価額が大きく落ち込んだ時にプラスアルファの投資ができるかどうかも、運用実績を押し上げる可能性が高いことも事実です。

伊藤
伊藤

当然、どの時期が一番お得に買えるなんてことは誰にもわかりませんが、明らかに行き過ぎた価額の下落があった時などに、少しでも余剰資金を投入できることで、運用効率の向上につなげられることも考えられます。

注意点は?

投資は大きく増えることをイメージして始めると思いますが、実際には投資金額に対してマイナスになる時期もあります。

よくわからず投資を始めた人に多いのは、運用状況がマイナスになってしまっている時に、マイナスするくらいなら金利が付かなくても銀行預金に預けておいた方がマシと言ってすぐにやめてしまうことです。

投資できる期間などは人によって違いますが、そもそもどういった仕組みのものかとか、どういった目的で始めたのかをしっかりと把握しておくことは重要です。

将来のためにと思って始めたのに、目先の運用実績に翻弄されていては単なるギャンブルになってしまいます。

伊藤
伊藤

億り人になろうと思ったら、なんとなくではなく、地に足を着けて工夫しながら取り組んでいく必要はありそうですね。

投資についてのご相談は小宇佐・針田FP事務所にお任せください。

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