お金の貯め方についてのご質問です。
新年度になり、社会に出て働き始める人もたくさんいます。自分にも同じような時期があり、それからもう何年も経ちましたが、なかなかお金が貯まりません。何かコツはないでしょうか?
私、伊藤がお答えします!
※CBCラジオ「北野誠のズバリ」で2017年4月3日放送されたテーマを記事にしております。
※ラジオ出演時のFPと本記事で解説するFPが異なる場合があります。ご了承ください。
※ラジオ放送時の法律・税制に基づいておりますので、記事閲覧時と異なる場合があります。ご了承ください。
お金が貯まらない人の傾向は?
普段からご相談を頂く中で、お金が貯まらないというお話はよく頂きます。
お金が貯まっている人と貯まっていない人の違いを一言で言いますと、「計画性があるかないか」です。
お金が貯まっている人は、収入から一定額を貯金として確保し、残りの範囲で消費をしています。
一方、お金の貯まっていないという人は、収入の範囲内で好きなだけ消費をして、もし余ればそれが貯金と捉えています。
つまり、収入を得た後の考え方や行動が大きく異なっています。
どうやって一定額を確保すればいいの?
そうですね、オススメなのは「自動化する」ということです。
毎月一定額を確保しようとした時に、自分自身で給料の入った口座から引き出して、どこかに移すとします。
毎月忘れずに行えば、着実に貯まっていきます。
ただし、この方法は毎月自らが忘れずに確実に行うことが必要になりますので、人よっては面倒だと感じることも多いでしょう。
また、自ら移すわけですので、移すまでの間に変な誘惑に駆られて、消費してしまうということも考えられます。
一方、自分で行うのではなく、自動的に行ってくれる方法を選ぶことで、負担もなく、無意識に貯まっていく形を作ることができます。
また、最初に設定してしまえば、自分の意思に関わらず行われますので、誘惑など関係なくなります。
自動化ってどうやってやるの?
ここでは、全く貯金ができないという人向けで考えたいと思います。
ほとんどの人は給料を銀行振込で受け取っていると思います。
給料が振り込まれたら、すぐに一定額を自動的に引いて他へ移してくれる機能を活用します。
それは、銀行によって名称は多少異なりますが、自動積立定期預金とか定期積金というものになります。
簡単に言いますと、毎月決まった日に決まった金額を強制的に貯めてくれる預金になります。
これなら、あるだけ使ってしまうという人でも、使う前に一定額が差し引かれて確保されていますので、最低でも一定額分は貯まることになります。
また、設定上可能なら、ボーナス月には別途増額すれば、貯まるペースも早くなりますね。
早速始めようとした場合どうすれば良いの?
始める場合には、店頭、ネット、電話、郵送など様々ありますが、銀行によって対応可能な方法が決まっています。
また、一定額を貯めていくにあたり、最低額、積立期間、ボーナス時の増額が可能かどうか、満期時に自動解約か自動継続かの扱い、金利など色々な条件が設けられています。
内容をしっかり理解してから始めて頂くことをオススメします。
気を付けることは?
銀行預金を活用して一定額を貯めるための方法をお伝えしましたが、みなさんご存じの通り、昨今は利息は期待するほど付きません。
当然、少しでも利息が付く方が良いですよね。
ただ、お金が貯まらないという問題を解決するためには、まず、お金を貯める癖を付ける必要があります。
お金を貯める癖が付いてある程度貯められるようになってから、資産運用等、次のステップに進んでいくことで、リスクを抑えながら着実に資産を形成していくことができます。
お金を貯める癖を付けながら、将来、ご自身が資産運用をしていくための勉強も並行して行っていくと、なお良いですね。
資産運用についてのご相談は小宇佐・針田FP事務所にお任せください。