マネーリテラシーとは?どのくらいの知識が必要?FPが解説!

マネーリテラシー マネー情報

マネーリテラシーに関するご質問です。

この前、友達と話をしている時に、マネーリテラシーが大切だという記事を雑誌で見たという会話になりました。その時にマネーリテラシーとはお金の知識があるかどうかみたいなことを聞いたのですが、私はお金のことは無頓着で自信がありません。お金の知識はどれくらいないといけないのかなどはあるのでしょうか?教えて下さい。

伊藤
伊藤

私、伊藤がお答えします!

※CBCラジオ「北野誠のズバリ」で2020年4月13日放送されたテーマを記事にしております。
※ラジオ出演時のFPと本記事で解説するFPが異なる場合があります。ご了承ください。
※ラジオ放送時の法律・税制に基づいておりますので、記事閲覧時と異なる場合があります。ご了承ください。

マネーリテラシーとは

伊藤
伊藤

「お金の知識を持ち、それをうまく活用する能力」というような意味合いです。

現代では、生きていく上で物を買ったりサービスを受けたりするためにお金は必須ですし、基本的にお金がなければ生活に行き詰まってしまいます。

日本はお金の教育が遅れているとずっと前から言われていますが、確かに、お金のことについて学校などで教えてもらうことはあまりないです。

今ではお金の教育について取り入れるようになった学校も少しずつ増えてきているようですが、世界と比べるとまだまだといった状況です。

ですので、普通に生活して自然にお金の知識が身に付いているという人はなかなかいないのではないでしょうか。

どのくらい知識が必要?

伊藤
伊藤

知識があるに越したことはないですが、お金の知識と言っても多岐に渡ります。

私達のように職業柄直接お金に関係するような立場であれば多くの知識を得る必要もあります。

そうでない方は知識を身に付けようというよりは、まずは自分のお金に対するクセを把握することに意識を向けると良いのではないかと思います。

お金に対するクセを意識しよう

伊藤
伊藤

お金を使う時や稼ぐ時にはその人のクセが見えやすいです。ただ、その奥にある心の動きまでは把握できていないことが多いです。

例えば、「疲れたらネット通販で買い物してしまう」というクセは把握できても、「なぜ疲れるとネット通販で買い物をしてしまうのか」という心の動きには注目できていません。

マネーリテラシーといういわゆるお金の知識は「稼ぐ」「使う」「殖やす」「貯める」といった側面に分かれます。

例えば、「貯蓄したい」とか「稼ぎを増やしたい」といったような悩みを解決しようと思ったら、自分のお金に対するクセを知った上で、先ほどの4つの側面のいずれかを改善していく必要があります。

項目ごとに見ることで、自分のお金に対するクセが浮き彫りになるのです。

具体的な例などはありますか?

伊藤
伊藤

例えば、次のような人がいたとします。

「稼ぐ」の側面では、お金に余裕がなくなるとまず稼ぎを増やそうとする。

「使う」の側面では、自己投資や美容への意識は高いものの、1つ1つの行動は衝動的で総額に対する割合の感覚がない。

「殖やす」の側面では、 投資や税金の知識などは普通の人よりはある。

「貯める」の側面では、「使う」のバランスが悪いので、安定的に貯めること自体ができていない。

この人の場合、4つの側面から見ると「実はお金の知識も稼ぐエネルギーも持っているが、使う能力に何かネックがあって苦手意識が高そうだ」というような答えが見えてきます。

どこに弱点があるか分かると改善できる

伊藤
伊藤

先ほどの人ですと、「自己投資や美容についてお金の使い方を見直そう」というような考えができます。

ただ、お金の使い方の具体的な行動を見直す前に、そもそもどうしてその行動に走ってしまったのかということについて、自分自身の心にも目を向けることも大切です。

先ほどの例ですと、自己投資や美容にばかりお金をかける心の動きを見直すと、「これが欲しい」と思う前には「このままだとヤバいかも」という自分への不信感が急激に高まっていることが思い出されます。

つまり、不安な気持ちが大きくなり、衝動的に投資や美容にお金を使っていたということです。

ストレスを感じることが起きても「私は大丈夫」と思えれば、お金は使わないはずです。

お金の使い方を変えたいと思ったら、その裏にある心の問題を解消する必要がありそうです。

他人と一緒にするのではなく、自分らしさも大切

伊藤
伊藤

人それぞれの傾向があります。

例えば、「イライラするとおいしいものを食べることにお金を使いすぎる」という傾向にあり、それは、「おいしいものを食べることで、自分を大切にしている感覚が芽生える」という人もいます。

反対に、「そもそも収入の総額を把握したり、項目別に予算を出したり支出の把握が苦手」という傾向にあり、それは、「お金のことをちまちま考えると、自分の収入の足りなさと向き合わなければならないので嫌で、自分の至らなさを痛感する」という人もいます。

1人1人お金のネックとなる部分は違いますが、もしかしたらその裏にある心を弱点と思うか自分らしさと思えるかでマネーリテラシーの成長は大きく違ってくるのかもしれません。

マネーリテラシーをより高めたい方は小宇佐・針田FP事務所にご相談ください。

小宇佐・針田FP事務所への問い合わせはこちら

タイトルとURLをコピーしました