台風被害の対処法は?すべきことや注意点をFPが解説します。

台風被害の対処法 マネー情報

台風で出た被害に関する質問です。

先週の台風21号で、自宅は無事でしたが、まわりではたくさん被害が出ています。
家の一部が壊れたり、車のフロントガラスが割れてたり。
隣の家から瓦屋根が飛んできて、自宅にぶつかったという話も聞きます。
こういう時はまずどうしたら良いのでしょうか?

針田
針田

私、針田がお答えします!

※CBCラジオ「北野誠のズバリ」で2018年9月10日放送されたテーマを記事にしております。
※ラジオ出演時のFPと本記事で解説するFPが異なる場合があります。ご了承ください。
※ラジオ放送時の法律・税制に基づいておりますので、記事閲覧時と異なる場合があります。ご了承ください。

台風21号の被害は?

針田
針田

はい、ここ東海地区は、2018年9月4日の15:00前後が最も強風が吹いていたかと思います。

某大手の保険会社の方に聞いたのですが、台風21号が発生して2日目(2018年9月5日)の時点で、2018年6月18日にあった大阪北部地震の被害報告件数を超えたそうです。

そこにきて2018年9月6日の北海道地震ですから、保険会社は一時パンク状態だったとも聞いています。

屋根が飛ばされたがどうしたら良いか分からない、保険会社に電話しても繋がらない、建築会社に電話してもすぐには来てもらえない。

そんな不安な夜を過ごした方も多いんじゃないでしょうか。

被害に遭われた方には、心からお見舞い申し上げます。

事故が起こったら何をすべき?

針田
針田

まずは火元の確認、水源の確保など、身の安全を確保することは当然ですが、落ち着いた時点で被害状況の確認ですね。

被害が確認出来たら、先ずは写真を撮ること、これを忘れないでください。

台風による損害のことを「風災」といいますが、例えば自宅が損害を被ったのなら、火災保険の風災補償で対応します。

車が損害を被ったのなら、自動車保険の車両保険で対応します。

そして保険を使う場合は、被害が起きた証拠となる写真が必要となります。

これが無いままに修理を済ませてしまうと、保険の対象となる事故が本当に起きたのかわからないので、補償を受けられないケースもありますので、必ず写真は撮ってください。

あとは現地を確認してもらう

針田
針田

建物の被害なら施工会社に、車の被害ならディーラーに連絡をし、修理の見積もりを作成してもらいます。

応急処置が必要なら、それも合わせて伝えます。

そして加入中の保険会社へ連絡をし、事故の報告をすると、保険金請求書類がご自宅へ郵送されますので、必要事項を記入して返送すれば良いです。

保険金請求書には、事故の内容(日時や場所)と、修理業者の情報、保険金の受け取り口座情報などを記入することになります。

以上3点セット(写真・見積もり・保険金請求書)をまとめて保険会社へ送ると、それを確認して保険の対象となるかの審査をし、OKなら所定の損害保険金が入金されるという流れになります。

ただし、今回のような災害が続くと、通常よりも時間はかかると思います。

ちなみに損害保険は2年という時効がありますので、焦って動かなくても大丈夫ですからご安心ください。

注意することは?

針田
針田

火災保険の場合は、「20万円フランチャイズ」という言葉に注意して下さい。

あまり聞きなれない言葉だと思いますが、これは、20万円未満の損害額の場合は保険金を支払いません、という契約条件です。

昔の火災保険にはこれが標準で備わっていることが多かったです。

最近の契約にはあまり付いていないと思いますが、保険料を安くする目的でこれをつけている契約もあります。

19万円の修理の見積もりを保険会社へ提出すると、受け取れる保険金はゼロ。

21万円の見積もりで全額認定されると、受け取れる保険金は21万円。

なんていう極端なケースも起こりえますので、ご自身の契約に「20万円フランチャイズ」が付いているかどうか、確認しておいたほうが良いでしょう。

悪意のある訪問業者に注意

針田
針田

もう一つ気をつけることととして、災害が起きるとそれに便乗をした悪意のある訪問業者が増えると聞きます。

高齢者を中心に、不要な契約を結ばされお金を請求されることがあるようなので、そういった点にも注意が必要です。

より詳しく知りたい方は小宇佐・針田FP事務所にご相談ください。

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