コイン投資とは?メリット・デメリット・購入方法をFPが解説

コイン投資 マネー情報

コイン投資についてのご質問です。

先日、とある雑誌に投資目的でアンティークのコインを購入するという話が載っていました。
現物投資だから損はしにくいとありましたが本当でしょうか?教えてください。

針田
針田

私、針田がお答えします!

※CBCラジオ「北野誠のズバリ」で2017年5月22日放送されたテーマを記事にしております。
※ラジオ出演時のFPと本記事で解説するFPが異なる場合があります。ご了承ください。
※ラジオ放送時の法律・税制に基づいておりますので、記事閲覧時と異なる場合があります。ご了承ください。

コイン投資とは

これはその名前の通り、コインを投資対象として購入し、将来それを売却することで、その差額分が利益となる投資方法です。

普通に流通しているコインは当然投資対象になりませんが、古くて価値のあるコインでしたら、投資対象になるわけですね。

これとよく似た手法でワイン投資というのもありますね。

これらは日本ではあまり聞きなれないですが、コイン投資はアメリカ、ワイン投資ならヨーロッパに昔からある投資の手法です。

針田
針田

一説では、世界にはコイン投資家は300万人ほどいるといわれています。

メリットは?

アンティークに価値を付けるわけですから、基本的には古ければ古いほど価値が上がります。

つまり所有期間に応じて価格は上がり続けることが見込めるので、時間はかかるでしょうがリターンの期待はできますよね。

また、ワインや金などと同じように、実物資産だという点もメリットです。

株のように、会社の倒産により紙屑になるということが無いですからね。

特に金については、ずっと値上がり基調ですので、そこにコインとしての価値も加わるということで、金貨は特に人気ですね。

またオークションが定期的に開催されていて、一定の取引量があることで、換金性が高いのも魅力のようです

あとはコイン自体が小さいので、金や絵画などと違い、保管場所に困らないというのも良いかもしれません。

針田
針田

昔人種差別が酷かったしていた頃には、コインなら常に身に着けていられるので、これで資産を守って各地を放浪した方も多かったと言われています。

デメリットは?

価格変動のリスクと、偽造のリスクがあることです。

需要と供給あってこそですので、当然価格が下落することもあります。

ただし基本的には、金などの原料価格より安くはならないといわれています。

いっぽうで偽造リスクですが、これはこういう投資に付き物ですが、いかに信用できる窓口にて購入できるかですよね。

大手の鑑定機関にはPCGSとNGCというアメリカの会社があり、この2社が鑑定市場の9割以上を占めているようです。

鑑定済のコインはスラブという特殊なケースに入れられて、これが鑑定済を証明するものになるのですが、一旦このケースから取り出してしまうと価格が2~3割減るとも言われています。

ただし、このスラブ自体が偽物ということもあるようで、やはり偽造リスクというのはどこまでも付いてきます。

あとは海外の通貨にて取引する場合は、為替の変動リスクも負うことになりますよね。

針田
針田

なるべく円高の時に購入したいものです。

購入方法は?

購入窓口はオークションか国内外のショップで購入するかです。

アメリカが主な取引市場ですので、やはりその国のショップを利用して取引することが望ましいかもしれませんが、英語力に自信のない方には難しいですね。

針田
針田

そこで日本のショップやインターネットサイトもいくつかあります。

価格帯は数万円から購入できるものもありますが、金貨になると数十万円が殆どです。

例えば、1995年のエリザベス女王の5ポンド金貨ですが、とあるサイトでは48万円で売られています。

コインの重さは約40グラム、うち金の含有率が91%ですので、今の金相場で単純計算すると、金としての価値は約18万円です。

よって金貨としての価値に30万円のプレミアがついて取引されているわけですね。

発行枚数が1000枚ということや、ほとんど使われていない良好な状態であること、このような要因で価格が決められています。

注意点は?

先ほどお伝えしたリスクはもちろんですが、やはり税金のことも気になります。

例えば株式投資によって得た利益は、利益に対して20%の分離課税ですが、コイン投資によって得た利益に対しては、譲渡所得とみなされるため、その年の給料や事業所得と合算して税金が計算されます。

譲渡所得というのは、コインの所有期間が5年以内か5年を超えているかにより、税金の計算方法が変わります。

5年以内の方が税負担は多くなりますので、売却するタイミングは、その時の価格だけで判断しないほうが良い場合もあります。

あとは保管方法ですよね。

現物資産には保管リスクが付き物ですので、万が一盗難や災害にあった場合、自宅の火災保険でどこまで補償が受けられるか、あらかじめよく確認して下さいね。

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