ATM手数料についてのご質問です。
普段何気なく使うATMですが、この前使った時に手数料がかかりました。銀行によって手数料のかかり方は違うのですか?
私、伊藤がお答えします!
※CBCラジオ「北野誠のズバリ」で2017年6月26日放送されたテーマを記事にしております。
※ラジオ出演時のFPと本記事で解説するFPが異なる場合があります。ご了承ください。
※ラジオ放送時の法律・税制に基づいておりますので、記事閲覧時と異なる場合があります。ご了承ください。
どんな場合にATM手数料がかかるの?
各銀行によって取り決めが違ってきます。
一般的に多いのは、各銀行が定める時間以外に利用した場合、違う銀行のATMを利用した場合などが挙げられます。
それ以外にも、月何回まで無料とか、取引の内容に応じて無料といった扱いにしている銀行もあります。
急に手数料がかかったりすることはある?
各銀行の方針にもよりますが、ある程度事前の予告をした上で、ATMの利用に関する規定を見直すケースは少なくないです。
例えば、ある銀行ではもともと月4回まで提携のコンビニATMの手数料が無料で使用できていました。
しかし、現在では無料は廃止し有料としました。
当然、事前の通知はありましたが、その情報を知らずに使用して、その場で初めて知ったという人も少なくなかったようです。
そうするとメインの銀行を変える人も多い?
先ほどのような経験をされた人の中で、利用頻度が高い人の場合は当然、無料で利用できる銀行への切り替えも検討するでしょう。
実際に、このような経験をした人でATM手数料が無料の他の銀行へメインの口座を移した人も少なくありません。
やはり、1回数百円の手数料でも積もり積もれば大きいですからね。
なぜ銀行は手数料を有料化にするのか
銀行の狙いも色々あると考えられますが、例えば、ある銀行では時間外利用の手数料を条件付きで無料にしています。
条件というのは、「月末の預金残高が30万円以上ある」「25歳未満の学生」「給与振込を指定した人」には無料にするというものです。
これは、取引を活性化してもらうのが狙いであり、若い人向けの優遇については、長く利用してもらいたいという意図があるようです。
また、別の銀行では、時間外手数料の無料時間を従来は午後6時まででしたが、夜9時までに延ばしました。
その代わり、提携のコンビニATMの手数料が無料になる条件を、「預金口座残高30万円以上」「給与振込10万円以上またはNISA口座で積立」などと設定しています。
銀行が負担していたATM利用手数料を抑える目的と同時に、取引を拡大してもらいたいという意図が伺えます。
何か意識した方が良いことはある?
まずは、ご自身が利用する銀行のATM手数料がどのような場合に有料になるのかは把握しておいた方が良いですね。
預金金利がなかなか付かないこのご時世に、1回の使用で数百円の手数料というのは非常にもったいないですね。
また、買い物をする際に、現金やクレジットカードで支払う人も多いと思いますが、デビットカードを利用するのも一つの手です。
デビットカードはシステムを導入しているお店などでしか使用できませんが、クレジットカードで買い物をするのと同じように、買い物と同時に銀行口座からすぐに引き落とされる仕組みです。
口座から現金を下ろしに行く手間が省けるわけです。
また、クレジットカードは後からまとめて請求が来ますが、デビットカードはすぐに引き落としがかかるため、口座にあるお金以上の買い物はできないということになります。
利用時の手数料も無料で、使い過ぎも防ぐことができるということです。
ただ、カードによっては年会費等の費用がかかるものもありますので、利用手数料以外の部分はしっかり確認する必要がありますね。
お金や資産運用についてのご相談は小宇佐・針田FP事務所にお任せください。