ローンは使わないほうがよい?ローンの仕組みや使い方をFPが解説

ローンの仕組み使い方 マネー情報

ローンについてのご質問です。

親からはローンは組むなとよく言われてきたのですが、周りの友人などはローンを利用してマイホームを買ったり車を買ったりしています。ローンを利用すると利息を払ったりするのでお金の面で得をするということはなさそうですが、できる限り利用しない方が良いのでしょうか?ローンの仕組みもよくわからないので併せて教えてもらえたら嬉しいです。

伊藤
伊藤

私、伊藤がお答えします!

※CBCラジオ「北野誠のズバリ」で2021年9月28日放送されたテーマを記事にしております。
※ラジオ出演時のFPと本記事で解説するFPが異なる場合があります。ご了承ください。
※ラジオ放送時の法律・税制に基づいておりますので、記事閲覧時と異なる場合があります。ご了承ください。

ローンの仕組み

まず、ローンとは「貸付する」という意味です。

ここで言う「貸付」とは、金額や金利、期間、保証などを決めてお金を貸すことを指します。

伊藤
伊藤

現在では、金融機関が資金を貸付する行為をローンと定義されています。

例えば、住宅や自動車の購入は、多くのお金が必要です。

貯金をしていたとしても全額揃えるまでに労力も時間もかかります。

その「欲しい」の最短ルートを担うのがローンです。

ローン契約が成立すれば金銭的な援助、すなわち、融資を受けて目的の商品を購入できます。もちろん、あくまで「貸付=お金を貸すこと」ですので、借りたお金は返さなければなりません。

また、金融機関からお金を借りると、利息が発生します。

伊藤
伊藤

利息とは、借りたお金に追加で払うお金で、返済の仕方や返済期間によって変わります。

クレジットとの違い

厳密には、ローンはお金を借りて、そのお金を支払うことと引換えに物やサービスを購入するという形です。

一方、クレジットはクレジットカード会社が代金を立て替えて支払ってくれて、先に物やサービスの提供を受けられ、後からクレジットカード会社に返済するという形です。

伊藤
伊藤

手持ちのお金がない、ネットショッピングを利用したい場合などには役に立ちますね。

クレジットの種類

クレジットの種類は2種類あります。

個別方式

1つは、商品を購入する際に購入する販売店を通じて申込書を記入してクレジットカード会社に提出する方法で「個別方式」と呼ばれます。

申込書の内容をもとに、クレジットカード会社が都度審査をし、契約が成立したら商品を受け取ることができ、その後に代金の支払いをします。

伊藤
伊藤

主に自動車や家電製品の販売店などで利用されます。

利用限度額内で何回も利用できる方式

利用限度額内で何回も利用できる方式です。

商品やサービスの購入で現金を持ち合わせていない時に、その代金を一時的にクレジット発行会社が立て替えてくれるものです。

伊藤
伊藤

今では個別方式よりもクレジット方式の方が利用できる店舗が多く、また、自身の都合で使いやすいクレジットカードを活用する方が多くなっています。

ローンの種類

まず、住宅を購入したりする際の住宅ローン、車を購入する際の自動車ローン、教育資金として利用する際の教育ローンなど使う目的がはっきりしているものがあります。

こういった目的がはっきりしているものに対するローンは様々な審査基準等が設定されており、金利が低めに設定されているという特徴があります。

それから、使い道が限定されていないローンがあります。

フリーローンやカードローンなどがそれに当たります。

事業用の資金としては使ってはいけないというルールはあったりするものの、ローンの申し込みの際に、先ほどのように使う目的をはっきりさせていなくても良いのが特徴です。

伊藤
伊藤

その代わり、金利は高めに設定されていることが多いです。

ローンを利用する際のポイントなどはありますか?

どのような場面で利用するかにもよりますが、まずは金利は重要ですね。

一般的にローンは利便性や金額、期間、お金を貸す側の金融機関が取るリスクなどによって金利が変わります。

例えば、審査の手続きに多くの時間を要しないカードローンは利便性が高い代わりに金利は高い傾向にあります。

一方、住宅ローンの審査は項目が多岐にわたり、慎重に行われます。

融資金額が大きく、長期にわたるため、金利は低く設定されている傾向にあります。

伊藤
伊藤

また、金利には固定金利と変動金利があります。

固定金利は文字通り、金利が固定されているため返済計画が立てやすく、将来返済額が変わることは基本的にありません。

一方、変動金利は将来金利が下がれば返済額も下がるというメリットがある反面、上がれば返済額も上がるというリスクもあるため、当初の金利は固定金利よりも低く設定されている傾向にあります。

他に金利についてのポイントは?

手軽に借りられるとか、審査のスピードが速いといったようなローン商品は大変ありがたいというメリットがある反面、金利が高めに設定されている傾向にあります。

よく、最短で即日融資といった商品の広告を見ることもあると思います。

伊藤
伊藤

こういった商品は簡単にすぐに借りられるというありがたさと引き換えに高い金利が設定されていることが多いです。

他に注意点はありますか?

ローンもクレジットもそうですが、約束通りに返済をしていかなければなりません。

約束通りに返済できないと通常の利息とは別に遅延損害金という、いわゆるペナルティが加算されます。

こういったことが発生すると、個人信用情報機関にその情報が登録されるなどして、新たにローンを組んだりクレジットカードを作ったりすることができなくなることがあります。

また、返済自体ができなくなってしまった場合には、その状況に応じて個人再生や自己破産などの手続きが必要になることも想定されます。

ローンやクレジットはご自身の願望を満たす上で非常にありがたいものではありますし、必要であれば利用して頂ければ良いと思いますが、無計画に安易に利用するとご自身の首を絞めることにもなり得ます。

伊藤
伊藤

利用を思い立った際には必ず一歩立ち止まって、それが本当に必要なものなのかをしっかり考えた上で結論を出して頂けると良いですね。

ローンについてのご相談は小宇佐・針田FP事務所にお任せください。

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