18歳からクレジットカードが作れる?気をつけるべき点は?

18歳のクレジットカード マネー情報

18歳でも、クレジットカードを作れるようになった件でのご質問です。

この4月から成人年齢が20歳から18歳に引き下げられて、18歳の子でも親の同意なしでクレジットカードを作ったりできるようになったと思います。実は我が家にはちょうど18歳の息子がいるのですが、私の知らないところでクレジットカードを作ったりするかもしれないと思うとちょっと心配です。何か気を付けることなどはありますか?教えて下さい。

伊藤
伊藤

私、伊藤がお答えします!

※CBCラジオ「北野誠のズバリ」で2022年4月11日放送されたテーマを記事にしております。
※ラジオ出演時のFPと本記事で解説するFPが異なる場合があります。ご了承ください。
※ラジオ放送時の法律・税制に基づいておりますので、記事閲覧時と異なる場合があります。ご了承ください。

2022年から成人年齢が18歳に引き下げ

様々な場面でこれまで20歳以上とされていたことが18歳以上となります。
お金に関わる部分でも変わることはありますね。

資産運用に関する授業が取り入れられる

高校の家庭科の授業で資産形成の内容が必須化されることになりました。

海外では小さい頃から金銭教育を受ける習慣があるようですが、日本においてはかなり遅れていると言われています。

iDeCoやNISAなどの制度ができたこともあり、大人においては少しずつ資産形成への意識の高まりがありますが、それでも浸透しきっているとは言い難い状況でもあると思います。

伊藤
伊藤

学校で資産形成の学びを取り入れられるというのは、良いことだと思います。

クレジットカードも作れるようになる?

カード会社の審査があった上で利用できるかどうかが決まりますので、当然、18歳以上になったから誰でも作れるということではありません。

伊藤
伊藤

ただ、これまでは18歳では作れなかったものが理論上は作れることになったいうことですので、親の立場としては知らないうちに自分の子供が作っていたということも想定されます。

カードの仕組みについて理解していないと危険!

これは18歳になったばかりだからというよりは、何歳になっても言えることだとは思うのですが、よく理解していないまま便利だと思って知らずに使っていると意外な落とし穴にはまってしまうことも考えられます。

どのような落とし穴が考えられる?

クレジットカードは手元に現金がなくても利用限度額内であれば買い物ができてしまいます。

ただ、当然ですがその代金の支払いは後日、指定の銀行口座から引き落としになるのが一般的です。

 

伊藤
伊藤

普段からお金の管理ができている人であれば、支払いも計画的にできると思うのですが、そうでない人はカードの利用代金の支払いを期日通りにできない、あるいは、使い過ぎてしまって支払えなくなってしまうということが想定されます。

延滞すると情報機関に登録される

カードの支払いが遅れたり滞ってしまえば、個人信用情報機関にその情報が登録されることになります。

カード会社やローン会社などは申込みがあって審査をする際に、個人信用情報機関の情報も重要な要素の1つとして見ます。

その情報機関に良くない情報が登録されるということは、「この人は支払いを延滞する人ですよ」「約束通りに支払いをしない人ですよ」という意味合いを持ちます。

伊藤
伊藤

今後新たにカードを作ったり、ローンを利用しようとする際に、審査に落ちてしまう可能性が高くなります。

リボ払い

カードを作る時に最初からリボ払いの設定になっているものもあるため注意が必要です。

リボ払いは仮に数十万円の買い物をしたとしても、毎月の支払いを1万円や2万円といった定額にしてくれるありがたい仕組みです。

しかし、カード会社もタダでそのようなサービスをするわけではなく、当然カード会社にメリットがあるのでサービスを提供しています。

利用者からすれば1回あたりの支払いが少なくて助かるといった心境ですが、毎月支払う1万円や2万円といったお金の内訳のほとんどの部分はカード会社に支払う手数料になっています。

言い方を変えれば、例えば1万円支払っていても、その1万円の大部分は手数料に充当され、自分のカードの利用代金にはほとんど充当されず、利用残高はほとんど減らないということです。

伊藤
伊藤

払っても払っても一向に利用残高が減らないという状況に陥ります。

クレジットカード以外にも気を付けるべきこと

高額商品の購入、携帯電話の契約、賃貸借契約、スクールやエステなどを利用したいけどお金がない場合にも自分の判断でローンを組んだりして契約ができてしまうことが挙げられますね。

ただ、仮に知識がないまま利用してしまった場合でもクーリングオフ制度があります。

これは一定の期間内であれば契約を取り消すことができる制度ですので、いざという時には安心です。

ただ、当然本人しか知らない状態でずっといたら周りは誰も気付かないままズルズルいってしまうことも想定されます。

伊藤
伊藤

そうならないように、クーリングオフという制度があることだけでも意識付けしておいてあげるだけでも、最悪のケースを免れることができるかもしれません。

 親としても気にかけてあげることが必要

20歳から18歳に引き下げられたとはいえ、18歳の人が急に大人になるわけではないです。

まだまだ世間のことをよく理解していない年齢でもあると思いますので、身近にいる親としても今まで以上にお子さんのことを気に掛けてあげるようにして頂くと良いと思います。

伊藤
伊藤

そして、親としても色々な知識の吸収や経験を通して、お子さんと共にご自身のレベルアップにもつなげられると良いですね。

お金のトラブルでお困りであれば、小宇佐・針田FP事務所にお任せください。

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