20歳でお金を貯められない!うまく節約できる方法はある?

20歳でお金を貯められない!うまく節約できる方法はある? マネー情報

20代独身男性の方からのご質問です。

お金がなかなか貯められません。親から勧められてiDeCoや個人年金などはやっていますが、それ以外のお金は気が付くと無くなっています。
貯まらないだけならまだいいのですが、車検や家電の買い替えのときなどにお金が足りず、親に借りたりするときもあります。
年明けから心機一転、頑張ろうと思いますので、計画性のない私でも、うまく節約してお金を貯められるような方法を教えてください。

小宇佐
小宇佐

私、小宇佐がお答えします!

※CBCラジオ「北野誠のズバリ」で2020年12月21日放送されたテーマを記事にしております。
※ラジオ出演時のFPと本記事で解説するFPが異なる場合があります。ご了承ください。
※ラジオ放送時の法律・税制に基づいておりますので、記事閲覧時と異なる場合があります。ご了承ください。

iDeCoや個人年金は、2つの面でとても有効

小宇佐
小宇佐

iDeCoや個人年金は、2つの面でとても有効なお金の貯め方です。

ひとつは「先取り貯蓄」と言って、給与天引きや引き落としなど、収入が入ってきたらまず貯蓄に回すということが自然にできることです。

もう一つは、「取り崩しがしづらい」と言うことです。

iDeCoは仕組み上、原則60歳まで引き出すことは出来ませんし、個人年金も途中で解約してしまうと、始めてから数年程度では、まず元本割れしますので、余程困った状況にならなければ通常は解約することは無いと思います。

この「先取り貯蓄」と「取り崩しのしづらさ」というのは、貯蓄をする上ではとても有効なのですが、「短期間の貯蓄」=例えば、毎年必要とか数年に一度必要になってくるものの場合には、当てはまるような金融商品はほとんどありません。

どうしても普通の銀行口座などに貯めていくやり方がメインになると思います。

よほど余裕がなければ、余ったお金を口座に貯めていくというやり方ではうまく行かない?

小宇佐
小宇佐

そうですね。若い方で独身であると、性格にもよりますが、難しいと思います。

特に「節約をしよう」「節約しなければ」という考え方が先に来てしまうと、どうしても息苦しくなったり、どこかで無理が生じてきます。
そうすると、貯蓄自体が長続きしなくなったり、せっかく貯まったお金も何かのキッカケでパーッと使ってしまったりしてまた振り出しに戻ることになりかねません。

どう考えればよい?

小宇佐
小宇佐

私が今までライフプランなどの相談を受けてきた中で、若いけどしっかり貯蓄できている方には共通点がありました。

その共通点というのは、収入の多い、少ないは関係なく、「貯蓄の目標」がはっきりしていることでした。

例えば、車やバイクが大好きで、こだわりを持っていて、維持したり新しく買い替えるためのお金は何としても確保したい、という方や、海外旅行が好きで贅沢な旅行でなくても良いから年に1回は必ず行きたい、そのために毎月積み立てをしています、という方がおられました。

結婚されている方では、家を建てたり購入したりしたいので、その頭金を計画的に貯めている、という方が圧倒的に多かったですね。

貯めるための目標があるとモチベーションができる

小宇佐
小宇佐

実はモチベーション以外にも効果があります。

何かしらの目標のために貯め始めると、そのお金には手を付けたくない、と思うようになります。

そうすると例えば、車検のお金は別で用意しなければ、とか、家電が壊れたりした場合の買い替えのお金も少しは貯めないと、と他のお金にも気が回るようになります。

うまく行くと、だったら無駄なお金ってあんまり使えないな、という考えに繋がり、自然な結果として節約することができるようになるかもしれません。

目標があると、合理的な考えや行動に繋がる可能性がある

小宇佐
小宇佐

そうです。そのためには、まずは「欲しいものリスト」や「目標達成リスト」などを作ってみることをオススメします。

本当は、毎年必ず掛かるお金をまとめた家計管理のリストも作ったほうが良いのですが、最初からあまりハードルを上げても実行できないと意味がないので、欲しいものリストから始めたほうが良いですね。

欲しいものがない場合、思いつかない場合はどうすれば?

小宇佐
小宇佐

モノでなくても、資格試験やダイエット教室に通うなどの自己投資も「欲しいものリスト」に入れても良いと思います。

また、家族がいる方は家族の「欲しいもの」を聞いて共通の目標を作るのも良いですね。

もしそれでも欲しいものが思いつかない、でも貯蓄はしておきたい、という方は、あえて金額を目標にしてみても良いです。50万円とか100万円とか。

目標は金額に加えて、期間も決めたほうが良いです。「1月から6月の半年間で30万円は必ず貯める」といった感じですね。

でもやはり目標がないと、せっかく貯まったお金を想定外のことに使ってしまうこともあるので、年始の時間などを利用して、小さくても良いので「欲しいもの」リスト作りを行なってみてください。

老後のお金などは別で考えた方が良い?

小宇佐
小宇佐

そうですね。老後のお金など長期間の貯蓄はモチベーションでなく「仕組み」で貯めるのがベストです。

iDeCoや個人年金、お勤め先の社内預金制度などを利用して、一度始めたら「毎月の支出」と考えて忘れたように貯めていくのが一番です。

途中、数年に一度くらいは積立額の見直しなどを行なっても良いですが、その貯まっているお金は「無いもの」として絶対に当てにしないようにするべきです。

繰り返しますが、老後のお金の積立は「毎月の支出」と自分に暗示をかけて、他の貯蓄と完全に分けて考えてください。

お金を効率的に貯める方法について、詳しく知りたい方は小宇佐・針田FP事務所にご相談ください。

小宇佐・針田FP事務所への問い合わせ

小宇佐 拓宏

小宇佐・針田FP事務所代表ファイナンシャルプランナー。住宅マネープランナー協会代表。2001年早稲田大学人間科学部卒業後、マンションデベロッパー・損保系大手生命保険会社での経験を経て2010年小宇佐FP事務所として独立。2011年小宇佐・針田FP事務所に名称変更専門分野は投資・運用。自らもFXや米国株投資を積極的に行う。

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